日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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507: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/09/23(土) 10:38:20.48 ID:iLyrEeKG0

〜〜それから数日後、79期生の教室〜〜


赤松「──第一回! 希望ヶ峰学園79期生、恋バナ大会ー!!」

いえーい! とマイクを持った赤松がハイテンションで叫ぶ。その女子会特有のノリにナチュラルについて行けているのは常にマイペースなノリを保っている夜長と、周りが女子だらけで嬉しそうな茶柱。それにこの企画の詳細を何も知らない入間(主役)だ。

東条は皆で食べるためのお茶菓子の用意と特性の紅茶を淹れるのに集中しているし、春川は間違い無く「こちら側」の協力者の筈なのだが、いつもの気怠くて冷たい雰囲気を隠そうともしていない。夢野など、すでに東条に配られたお菓子を一人でパクパクと食べてしまっている。
残るは白銀だが「私、地味だから……」と、どういうテンションでこういうイベントに参加すれば良いのか分からないといった状態だ。


赤松「司会進行は私! 超高校級のピアニスト「赤松楓でお送りしまーす」……と、言いたい所なのですが!!」

赤松が大声で言葉を句切る。事情を知らない東条や茶柱、夜長に白銀などは顔をキョトンとさせている。


赤松「正直司会進行って何をすれば良いのか分からない&私も皆とのお喋りに普通に参加したーい! ということで、今回はスペシャルゲストをお呼びしました!! どうぞ!!」

俺は死んだ魚のような眼になりながら、教室の扉を開けて中へと入っていった。


日向「……どうも。本日の司会進行を押しつけられた77期生の「超高校級の相談窓口」日向創だ。よろしく頼む」

茶柱「……はぁあああああああああああああ!!?」

心底驚いたような声が茶柱から響く。他の事情を知らないメンバーも、驚いたり赤松に説明を求めるような眼を向けるが、当の赤松は涼しい物で──


茶柱「ちょ、ちょっとちょっと赤松さん! なぜこの神聖な場に男死を呼んだんですか!? これじゃあ折角の女子会の意味が……!」

赤松「いやー、最初はコンセプトを守って女子の先輩に司会進行を頼もうとしたんだよ? でも茶柱さん、よく考えてみて? もし恋バナの途中で「女子では解決出来ない問題」が出て来ちゃった場合、どうなると思う?」

茶柱「それは……、なんとかしてその場の茶を濁すしか……」

赤松「ダメだよ! これは女子会であると同時に、皆の絆を深め合ったり、抱えていた問題を解決する催しでもあるんだよ!? 問題があるなら今! この場で!! なんとかしないと!!!」

赤松の勢いに押され、茶柱が「うぐっ……」とその身を半歩退く。……流石は赤松。79期生女子メンバーのまとめ役としての本領を遺憾なく(?)発揮している。


入間「それは分かったけどよ、何でアンテナ草餅男が司会をやんだよ。ウチらとは何も関係──「入間さん?」──はい、ありましたすみません……」

そう、以前入間が起こした動物付与薬の騒動や、他にも東条や夜長の個人的な「依頼」などで、俺は79期生のみんなと一定以上の関わりを持ってしまっている。


東条「日向先輩なら人格的にも人間的にも問題無いし、彼は「超高校級の相談窓口」……。何か問題が起きそうなら、その場で彼に相談してしまえば良いという訳ね」

夜長「にゃははー! アンジーは大歓迎だよー! 創にはアンジーの島でも相談窓口をやって貰う予定だからねー!!」

白銀「テレビ番組でも、女子の皆さんが一杯集まってやる企画の司会は男性芸能人──なんて普通にあるからね。私も地味にどうでも良いかなー?」

茶柱「うぐぐぐぐぐぐ……で、ですが……!」

春川「はぁ……もうなんでも良いからさっさと始めなよ。時間の無駄でしょ」

赤松「おっとそうだった! じゃあ日向先輩!! このお題BOXからトークのお題が書かれた紙を一枚取り出して読み上げてくださーい! その後、こっちの番号が書かれている棒を三本引き抜いて、その番号が書かれている人を話しの中心にトークを行ないます!!」

日向「おー……」

俺は半ばやけくそ気味に、教台の上にドカッ! と置かれた四角い箱から、お題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。

↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か


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