日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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456: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/09/21(木) 21:10:07.82 ID:RCTzx9Ed0
本気を出した七海が強すぎる……。葉隠れの「3割当たる!」とは大違いですね……。


朝日奈の放った弾丸は、正確に弾丸が放たれてきた場所へと吸い込まれ……。


九頭龍「……ちっ!!」

春川『九頭龍、ヒット』

襲撃者である九頭龍を正確に打ち抜いた。「やった! やった!!」と内心で大歓喜する朝日奈──

──バン!

朝日奈「……へ?」

──そこに、その頭に。無慈悲な一発の弾丸が撃ち込まれたのは、それからすぐのことだった。


〜〜時は数分前に遡る〜〜


九頭龍「ああ゛? ようは俺に囮になれってのかテメェ」

七海「うーん、有り体に言えばそうなるかなぁ?」

九頭龍冬彦は不意に(本当に音もなく)現われた七海千秋に内心滅茶苦茶驚きながらも、その提案に反発を示していた。
自分が囮になるのはまぁ別に構わない。嫌という気も無い。だが相手は朝日奈ただ一人で、こっちは左右田以外全員が残っている。朝日奈の場所を特定次第、全員で乱射をすればそれで終わりではないか。ワザワザ朝日奈の位置を早々に割り出さなくとも……。


七海「んーとね、九頭龍くん。もし九頭龍くんがこのゲームで味方が自分一人になっちゃった場合、相手四人を全員倒さないといけないならどう動くと思う?」

九頭龍「あ? んなもん一箇所に止まって発見されたら終わりだから兎に角動き回って相手を攪乱……」

七海にそこまで言わされて、九頭龍はようやく気がついた。


七海「うん、そうだよね。だから四人がかりで探索しても、朝日奈さんを見つけるのは難しいと思うんだ。そもそも常に動き回ってるならワザワザ探索する意味が無いしね」

九頭龍「……だからペアを組んで行動する。囮役が朝日奈を見つけたら大凡で構わねぇからそこに銃を乱射して──」

七海「正確な位置が分った私に、カウンターを決めさせて欲しいんだ。……お願い出来るかな?」

自信に溢れた七海のその瞳に、九頭龍から僅かにあった蟠りが消えてゆく。


九頭龍「……了解だ。その代わり、俺をおとりに使うんだ。最後はビシッと決めろよ、超高校級のゲーマー!」

七海「──うん。任せて」


〜〜〜〜


朝日奈「え、嘘。そんな──」

戦刃『朝日奈さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

春川『……総合結果2−1でこのサバイバルゲームの勝者は77期生とするよ』

ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! という歓声がプレイエリアから、そしてプレイエリア外にいる左右田から響く。
この大激闘を制したのは、第一回戦の敗北から様々な学びを得た77期生だった。


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