古美門研介「こんな機会滅多にないぞ」黛真知子「自信がないのかしら?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2023/08/30(水) 00:27:44.49 ID:7KMNvF/HO
「それで? 結局、何を仰りたいのですか?」
対等ではなくあくまで上から。父のように。
「申し立てを取り下げなさい」
「お断りします」
「君はメイさんに自分を重ねているようだ」
「10代であなたと縁を断ち、自力で人生を切り拓いてきたからこそ今の私があります」
「今の君とは? まさか君は自分が成功者だと思ってるわけじゃないだろうね」
鼻で嘲笑われ、そして批判される。暴力だ。
「昔から君は卑怯で卑屈で、そして何よりも頭が悪すぎた」
その批判に確固たる根拠があるのだろうか。
ただの印象論であり、誹謗中傷でしかない。
訴えれば確実に勝てるだろう。無意味だが。
「無論、君を徹底的に躾、教え込むことを怠った私の責任だ」
あんたをそんな父にした私の責任でもある。
「君はもう手遅れだ」
あんたもな。なのに他所の親子関係に対し。
「しかしこの親子はまだ間に合う」
どの口がそんなことを抜かす。酷い父親だ。
「スカイツリーは大きいですよ。昭和の電波塔より、遥かにね。時代は変わったんです」
あんたはもう古い。そう揶揄すると、父は。
「ならばこの昭和の電波塔を説得してみなさい。君がスカイツリーだと言うならば」
それではこの老朽化した遺物を撤去しよう。
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