109: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/08/17(木) 23:14:32.06 ID:vFcum6570
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「──はっはっはっ、“剛鬼”石田の大音声は今なお健在というところですか。いやあ、相変わらずの迫力だ」
「…………居たのなら止めてください一佐。黙って眺めるとはたちが悪い」
「いやなに、俺も本当はそろそろ止めようかと思っていたんですが、そこに“剛鬼”の怒鳴り声が飛び込んできたもので。
何せ一番ドヤされた身ですからね、トラウマが蘇って身体が竦んでしまいまして」
「いけしゃあしゃあと、どの口が言ってやがるんだかな」
「おや、ようやくこちらから言わずとも敬語を取りやめてくれましたね」
「てめえが顔を突き合わせる度に“上官命令”で封じてきやがるからな。しがない海曹じゃ、一等海佐の命令にゃ逆らえねえ」
「それはまた気苦労をかけまして………しかし、今の海自にゃ大分“面白い”メンツが揃ってるようで」
「束にしたって手のかかりようじゃおめえに敵わねえけどな。
しかしまぁ、粒ぞろいであることは間違いない。一昨年入った小栗、去年入ったあの双子なんかも筋がいい。今年は猫山に長瀬川に松本に村田に……両手の指で数えても余るぐらいには目をかけてえ人材が男女問わずいる。
……だが、やっぱそん中でも頭一つ抜けてるのはあの2人だ」
「小練と杉浦ですか」
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