5:名無しNIPPER[saga]
2023/08/15(火) 00:31:33.53 ID:CdvupbE30
だがしかし、久しく街乗りライダーと化していた俺は、自身のバイクが高速巡行に向かないことをすっかり忘れていた。
時速60キロを超えたごろあたりから、セローのエンジンは力強く震えだし、俺の尻を小刻みに蹴りあげ始めたのだ。
悲鳴をあげる尻に、たまらず座る位置を変えてみたり立ち乗りをかましたりしたが然したる効果はなかった。
俺は、思い付きで部屋を出たことを後悔し始めていた。
有料道路を降り、交通量の少ない田舎道を抜けダムに続く山道に入ると一気に涼しくなった。
深緑の葉から零れた日差しがゆらゆらと揺れ、山からは先日の大雨のせいか水が滝のように流れ道路を横断している。
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