【安価・コンマ】目が覚めるとそこは…
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68:名無しNIPPER[saga]
2023/08/14(月) 21:01:17.97 ID:9uCXLN1xo
「前に話してたNPO、覚えてる?」

「ああ、確か──」

珍しい生き物を保護する団体だとか言ってたな。どんな生き物なのかは詳しく聞いても教えてもらえなかったんだが。
ある日、街で困ってる人を助けたときに意気投合して教えてもらったとか言ってたが…。

「──ってやつだよな。それがどうしたんだ?」

「サイトとか広報もしっかりしてるし大丈夫そうだって、私言ったでしょ?」

「ああ」

「けど、何回か活動に参加していくうちに段々と自信が持てなくなっていったの」

「…っていうと?」

「生き物の確保までは私も立ち会ったんだけど…一番肝心な、実際に保護している現場はまだ見たことがないんだ。向こうの人はどの生き物も貴重で、繊細だから限られた人にだけ飼育を任せたいの一点張りで…」

「うーん…」

賢い椎名が言うんだ、冗談なんかじゃないのは分かるが…けど、向こうの言い分の理屈は通ってる。

「それに、怪しい人も何人か見たことあるの」

「怪しいって、どう?」

「それは…」

椎名は困ったような顔で、何かを言いかけたがそれを呑み込むように言葉を止めてしまった。それにしても怪しい、か。…ただの偶然だよな。

「とにかく、普通の雰囲気じゃないの。…何ていうか私も、この違和感をどう伝えたら良いのか分からない。ただ、不動くんはどう思うか聞いてみたくて。私はどうすべきなのかなって」

「そ、そんなこと…」

↓1 椎名に何と伝える?


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