126:名無しNIPPER[saga]
2023/09/09(土) 21:56:19.37 ID:Me/gvQj3o
捜査チームが最初に手を付けたのは自衛隊の件だった。杖の実験はその日時までまだ幾ばくかの余裕があった。警察と組織については決して看過できないが、自衛隊の件のほうが重要性が高いと判断したのだ。
「それにしても、自衛隊、ですか」
「意外だよね、銃器と魔法の組み合わせなんて。うーん…そもそも自衛隊と魔法の杖が一体どう繋がったんだろう?」
件の自衛隊基地に向かう車列の中で不動と椎名が疑問を口にする。
「正直言って僕も想像が及びません。とにかくまずはその火器を確認するのが先決です。杖を見つければ自ずとそれを自衛隊に持ち込んだ人物についても分かるはずです。繋がりはその人に聞けば分かります」
助手席に居る高木が後部座席を振り返って二人に話しかける。
「確かにそうですね!」
「…所で、1つ質問なんですが」
「何ですか、不動くん?」
「…どうやって自衛隊の基地の中に入るんですか?普通に入れてくれるんですか?」
「残念ながら、普通には入れません。僕たち魔法自治局は表の世界では存在しないことになっている機関なんです。だから、ただ行くだけなら門前払いです」
「それじゃあどうやって入るんですか?魔法、ですか?」
「安心してください。作戦ならあります。それは──」
↓1 作戦とは?
今日はここまで。
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