『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/08/13(日) 20:45:52.40 ID:MTsQaV7v0
霧切「……それで、貴方はこの一時間でどんな真実を見つけてきたというの?」
超高校級の相談窓口の研究教室。そこに用意された来客用のソファーに座りながら霧切は言う。その声は物腰柔らかいと言うより、俺に何かを期待しているような声色だった。
日向「ああ……。結論から言うが、お前のしてきた「依頼」に真の意味で協力することは可能だと思う。
霧切は「そう」と短く呟き「それで?」と俺に次の発言を促してきた。
霧切「聞かせて貰えるかしら。貴方の見つけてきた真実を」
日向「ああ……」
クライマックス推理開始!!
事の発端は、江ノ島がセレスに渡してきた「苗木にのみ効果のある媚薬入りウイスキーボンボン」だった。
恐らく江ノ島から直接渡したんじゃあ「警戒して食べてくれない」と踏んだんだろうあいつは、セレスに……超高校級のギャンブラーに報酬を払って、ある依頼をする事にしたんだ。「なんとかしてこのチョコを苗木及び苗木を好いている奴に喰わせてくれ」……みたいな内容だと思う。
チョコレートの効果を聞いて「面白そうだ」と踏んだセレスはそれに協力することにした。苗木、霧切、舞園、朝日奈、そして不二咲を呼び出していつものように賭けギャンブルをする事にしたんだ。
セレスから日常的にギャンブルに誘われていた苗木は勿論、彼が行くならと他の四人も超高校級のギャンブラーの研究教室に付いてきてしまった。……それが江ノ島とセレスの甘い罠だとも気づかずに。
ギャンブルは当然の様にセレスの圧勝。セレスは罰ゲームとして「このチョコレートを食べてみてください」と五人に要求してきた。「この場で食さなくても結構ですよ」と前置きをした上で。……だけど水面下ではセレスによるある計略が動いていたんだ。
セレスは苗木以外の一人一人に「貴方だけには教えておきますが」ってチョコレートの効果をバラしていたんだ。四人はきっとこう思っただろう。「これで苗木くんともっと親密な関係になれるかも」って。
そうして四人は一人ずつ、別々に行動をし始めた。何とか苗木と二人っきりに慣れる状況を作って、取っておいたチョコレートを苗木に食べさせたんだ。酒と媚薬が入ったチョコレートを食べた苗木は、キスまでして「君が好きだ」と告白してしまった。
……そうして二つの行き違いが起こった。一つ目は「チョコレートの媚薬による効果時間」と「苗木が当時の記憶を失う」事を四人が知らなかったことだ。
だから苗木は「誰にも告白なんてしていない」なんて証言をしたし、舞園と朝日奈は「自分は苗木とつき合ってる」って証言の食い違いが起きた。
日向「だからこそなんだが霧切、お前は……お前だけは自分以外にもセレスが「チョコレートの効果をバラしている」って知ってたんだよな?」
霧切「……・根拠は?」
日向「お前がしてきた依頼その物だよ」
霧切『苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ』
霧切「……」
日向「舞園も朝日奈も、そして恐らく不二咲も、自分だけが苗木とつき合ってるって思わせるような証言をしてるんだ。『苗木が4又してる』って受け取れる証言をしたのは霧切、依頼をしてきたお前だけなんだよ。そしてお前のいうプランっていうのは……」
霧切「↓2よ」
01〜30 事実を皆の前で話し、苗木に謝罪をするためのプラン
31〜60 事実を皆の前で話し、苗木に誰とつき合うかを(当然自分が良い良い)を選んで貰う為のプラン
61〜90 事実を皆の前で話し、普通に皆でデートをするためのプラン
91〜00 苗木にこのまま4又して貰うためのプラン
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