デジタルモンスター研究報告会 season2
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828: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/08/27(日) 21:16:21.38 ID:dwDmrePDo
「ウワーオゥ!」
骨棍棒を持った茶色い肌の小鬼型デジモンが叫んだ。

そして小鬼型デジモンは、デジタル空間内のデータや壁を骨棍棒で叩き始めた。

ある程度叩いて損傷させると、蝋燭型デジモン…仮称キャンドモンは、火を吐いてその損傷箇所に火を灯し始めた。

火を灯された箇所には、蝋燭のロウらしきものが貼り付いており、それが燃えているようだ。

…炎が炎として存在し続けるには、『燃料』が必要不可欠だ。
それがサラマンダモンの場合は、エタノールに飽和脂肪酸を添加した粘着質の液体燃料であり、このキャンドモンの場合はロウがそれにあたるらしい。

なんて陰湿な…!
小鬼型デジモンがデータを損傷させ、キャンドモンがそれを炎でさらに破壊している…!

やめろ!やめてくれ!
くそ、僕じゃどうしようもない!

僕のチームで育成中のデジモン達は、お世辞にも戦闘向きじゃない。そもそも戦闘行為というものを教えていない。

このクラッカーデジモン達へ差し向けても倒されてしまうだろう…。

マッシュモン…
分身ができたら、あいつら倒せる?

『かくじつとは いえない』

そうだよな…
炎を吐けるのはやばそうだ。


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