749:名無しNIPPER[saga]
2023/08/19(土) 17:31:41.48 ID:o5TB7Df2O
見張りマッシュモンから、クレジットカード会社のサーバー内部からの映像が送られてきた。
この会社は、複数の回線を外部へ接続している。
そしてデジクオリアでは、ネットワーク回線はトンネルとして可視化されるのだが…
トンネルの1つ1つの内壁が、どんどんズルモンやゲレモン等の粘菌型デジモンの集合体で埋め尽くされていっている。
前回と同じ手口だ。
これは前回戦ったスカモンやゲレモンのような「スパイウェア型デジモン」だ。
このままでは、全てのネットワーク回線に粘菌型デジモンが巣食い、やがてサーバー内部の情報が盗まれて、送信されていくだろう。
鉄鋼会社のときは、社内サーバーのデータが盗まれたからといって、現在のところは被害は出ていないようだが…
クレジットカード会社は、ひとつ情報が盗まれただけでも一大事だ。
当初は、オンラインでセキュリティデジモンを出撃させることを試みていたが…
ネットワーク回線トンネルが塞がれてしまっては、サーバー内に我々のデジモンが入ることもできない。
くそっ…
止むを得ない…!
クレジットカード会社は、苦肉の策として、全てのネットワーク回線を遮断した。
これにより、一時的に一切の決済処理が行えない状態となってしまった。
いちおう予備の代替システムで決済処理ができるようにしてみたようだが…
やがてそちらにも粘菌デジモンがやってきたので、遮断せざるを得ないようだ。
このネットワーク回線遮断による決済処理の緊急停止は、クレジットカード会社にとって大きな損害になるだろう。
だが、その程度ならばあくまでも一時的な被害で済む。
顧客のカード情報が流出して悪用されたとなれば、顧客が立て続けに解約していってしまうことは想像に難くない。
そのため、クレジットカード会社は、一時的に完全なオフラインとなった。
…賢明な判断ではあるが…
サーバー内に侵入した粘菌デジモンと、回線のトンネル内に今も詰まっている粘菌デジモンをどうにかしないことには、いつまで経っても決済処理を再開できない。
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