244:名無しNIPPER
2023/07/23(日) 21:40:58.84 ID:whfoZKq7O
実験の後、私はリーダーと二人きりで話をした。
リーダー。
実は私、あのポヨモン達をどうするか考えたとき…
ひとつ、アイデアを思い浮かんだんです。
「ああ。…おそらく俺も、お前と同じ解決策を思い浮かんだ」
どう思いますか?
「…植物型デジモンのピョコモンや、自身がキノコであるマッシュモン、農園育ちで野菜から必須栄養素を接種できるコマンドラモンなら、今の餌が…キノコである程度栄養を賄えている。だが…肉食デジモンを飼育するなら、キノコだけを餌にすることはできない」
そうですね。
…動物性タンパク質が必要となるでしょう。
「…いずれそれをやらねばらならない時が来るかも知れない。だが、弊害もあるかもしれない」
弊害…
性格への影響ですか。
「ああ。蛇を飼ったことはあるか?」
ないですが…
「蛇は冷凍マウスだけを与えているうちは比較的おとなしい。だが、活き餌ばかり与えると…飼い主の手に噛み付くくらい凶暴化することもあるそうだ」
…なるほど。
「…対クラッカー用の戦力として、肉食デジモンを飼育することを本気で考えるならば、それに適した餌の供給方法を考えねばならないだろう」
…理解してくれますか。
「ああ。俺達人間が、今までずっとやってきたことだ。罪悪感を他人に押し付けながらな」
…我々がその役目を負うときが来るかもしれませんね。
「ああ」
…デジモンにちょっと親近感を持っている今、あまり気は進みませんがね。
「そうだな…」
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