4:名無しNIPPER[sage saga]
2023/07/07(金) 23:24:48.41 ID:+dxqAeoaO
「ほら、先入れよ」
「ん……って、ちょっと待って」
「なんだよ、さっさとしちまおーぜ」
「いや、なんで私があんたと一緒に……!」
「はあ? 今更なに言ってんだよ」
なに言ってんだはこっちの台詞。頭が痛い。
「ここまで来たからには腹括れよ」
「腹なんて括ったら出ちゃうじゃん」
「調子出てきたじゃねーか。ほら、行くぞ」
手を引かれて、公衆トイレに連れ込まれる。
「へー案外キレイなもんだな」
「……千昭」
「あん?」
「手……離して」
「あ、ああ……悪い」
恥ずかしかった。何故かドキドキしている。
「真琴、顔真っ赤」
「千昭だって……」
茹でダコみたいな顔が鏡なんて恥ずかしい。
「ありがとな」
「突然なによ……」
「俺と……付き合ってくれて」
私はトイレに付き合っただけ。なのに何故。
「ほら、さっさと個室入れよ」
「ちょっ……押さないでよ!?」
「早くしないと漏れちまうぞー」
泣きそうな顔をした千昭が個室に押し込む。
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