3:名無しNIPPER[sage saga]
2023/07/07(金) 23:23:31.43 ID:+dxqAeoaO
「あんた、なに考えてんの?」
「さて、なんでしょう?」
「からかわないで」
夕暮れの河川敷。見飽きた光景。気分最悪。
「もういい……歩いて帰る」
「待てよ、真琴」
「ついてこないでよ!」
ついてくるなって言ったのに。ついてくる。
「なあ、真琴」
「……うるさいなあ」
「俺、知ってんだぞ」
「……なにが」
「お前が今、漏れそうなこと」
「っ!?」
思わず振り返る。怒った顔をしたつもりで。
「んな顔すんなって」
「なにそれ……どんな顔してたってのよ」
「そんな今にも漏れそうな顔すんなって」
してない。そんな顔してない。千昭だって。
「あんたこそ、今にも漏れそうな顔じゃん」
「はははっ!そりゃ奇遇だな」
「……バカ千昭」
「いいから乗れって。俺も漏れそうだしさ」
そんなわけない。合わせてくれてるだけだ。
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