【悲報】夢魔の集落に男一人で流れ着いてしまった【たすけて】【安価スレ】
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28:名無しNIPPER[saga]
2023/07/10(月) 00:22:01.40 ID:JmG2X0VUO
「ヒャッハァァァーーーーー!!!人間が息を吹き返したぜぇーー!!!」

「これで媚びと恩を売れば人類からの評価も鰻登り間違いなし!っていうかなんであの大怪我で生きてるのこの人!!!!」

「めでたい!!!今夜はお赤飯よー!!!!!」

青年を待ち受けていたのは耳を塞ぎたくなるほどの大歓声。
爆音が起きたばかりの寝惚けた身体を容赦なく打ち据え、意識を無理矢理覚醒させてくる。
重傷者にする仕打ちではないと思うのだが、と思いながら青年は苦笑いを浮かべる。

その意図を汲んでくれたのか、魔族たちは水を打ったように静まり返った。

静けさが場を支配する中で、軽く周囲を一瞥する。魔族特有の鮮やかな瞳が自身に突き刺さっている。
いずれも興味を全面に押し出した視線をしており、どうしてもむず痒く感じてしまう。
こういう手合いには幾度も関わってきたがやはり、慣れないものは慣れないのだ。

だが、しかし。無言を貫くというのも気が引ける。
今も期待の眼差しを向けられているのだ。命を救ってもらった以上、彼女らの望みに応えるのが道理というものだろう。


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