星野愛久愛海「お前は俺にとって……推しの子だからな」星野瑠美衣「……そっか」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2023/06/19(月) 22:44:58.98 ID:FO5yuM6aO
「お兄ちゃん……そろそろ」
「ああ。俺はいつでもいいぞ」
「背中、貸して」

あくまで背中合わせで、背に妹がもたれた。

「手、繋いで」
「なんでだよ」
「小さい頃、いつも手繋いでたじゃん」

たしかに世間知らずの幼い妹はどこに行くにも危なっかしかった。転ばないように、迷子にならないように、ずっと手を繋いでいた。

「ルビー」
「ん」
「困ったら、早めに言えよ」
「うん」
「遠慮するなよ」
「うん」
「どんなことだって、俺はお前の力になる」

兄として当たり前のことだ。でもルビーは。

「お兄ちゃん……私のこと好きすぎでしょ」

そう言われて気づく。俺にとってルビーは。

「お前は俺にとって……推しの子だからな」
「……そっか」

ぶるりと背中が震えた。そろそろらしいな。

「お兄ちゃん、私もう……」
「わかった」

繋いでいた手がぎゅっと握られて時が来た。

「ふぁっ……」
「ふんっ!!」

ぶりゅっ!!

その日。久しぶりに俺は、オムツを汚した。


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