星野愛久愛海「お前は俺にとって……推しの子だからな」星野瑠美衣「……そっか」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2023/06/19(月) 22:43:29.11 ID:FO5yuM6aO
「あのさ……お兄ちゃん」
「終わったか?」

モゾモゾ衣擦れが聞こえてしばらく経って。

「なんか、上手く出来ない」
「オムツもひとりで穿けないのか?」
「違うってば! 穿けたけど、出ない……」

やれやれ。ここは兄としてひと肌脱ごうか。

「大丈夫だ、ルビー」
「お兄ちゃん……?」
「俺も同じくオムツを穿いてるんだ」
「え」
「だから一緒にしてやるよ」
「……ふふっ。なにそれ」

どうしようもない。俺はどうしようもなく。

「お兄ちゃんってガチでシスコンだよね」
「ほっとけ」

どれだけ馬鹿にされても、俺は兄貴だから。

「あーあ。こんなに変態な兄の妹に生まれて、今世の私ってなんて可哀想なんだろう」

世間から見て幼くして母親を亡くしたルビーはたしかに可哀想だ。特に前世で推してただけあってかなり母親に懐いていた。寂しかっただろう。悲しかっただろう。だから俺は。

「ルビー、それでもお前はひとりじゃない」
「お兄ちゃん……ありがと」

孤独ではない。それが双子の兄の存在理由。


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