255: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/06/20(火) 20:26:59.72 ID:QfHIsp+bo
朱「そろそろ戻ろっか。弓知夏さん、寂しくて泣いてるかも」
桜野「あはは、かもしれませんね。あ、でも朱さんは戻らない方がいいかも……」
朱「どうして?」
桜野「だって今の弓知夏さん、妖怪スピリットピースを渡せ、ですよ? 近づいたら身ぐるみ剥がされます」
朱「おっそろしいわね……」
桜野「そして取られたら最後、シアさんのお夕飯に……」
朱「どゆこと?」
桜野「ともかく、弓知夏さんのことはわたしにお任せです」
朱「うん、わかった」
桜野「では、わたしは失礼します!」
朱「弓知夏さんによろしくね」
桜野「はい!」タタタッ
朱「……」
朱「……」
朱「誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かは……」
朱「……そういえば小学校で習ったっけ」
朱「生き物の世話をする時は、必ず最後まで面倒を見ましょう」
朱「あの子を育てたのはあたし。なら、暴れるあの子を止めるのもあたし。あたしには最期まで面倒を見る責任がある」
朱「それがどんな形であれ」
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