254: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/06/20(火) 20:22:13.57 ID:QfHIsp+bo
朱「あなただったらどうする? 自分の大切なものを傷つけなきゃいけないとしたら」
桜野「大切なもの……」
朱「そう。例えばほら、クラスで育ててるっていうお花とか」
桜野「あの花が……もしそうなったら、それは……苦しいです。すごく嫌です。傷つけたくないです。敵だからって攻撃したくないです」
朱「うん」
桜野「でもわたしがやらなかったら弓知夏さんがやるんです」
朱「……そう、ね」
桜野「弓知夏さんね、きっと色んなことを背負ってるんです。さっき朱さんにきつく当たったのも、わたしを戦いから遠ざけようとするのも、きっと弓知夏さんが本当は優しいからだと思うんです。だからこれ以上、背負わせちゃいけない気がして……」
桜野「放っておくわけにはいかないんです。絶対に誰かがやらなきゃいけないんです」
桜野「でも、誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かはきっとわたしなんです。だってほら、わたし学級委員長なんで」ニヘッ
朱「……桜野ちゃんは強いね」
桜野「全然です」
朱「ううん、強いよ。プリキュアになったあたしなんかより、ずっと立派に戦ってた」
桜野「買い被りすぎですって」
朱「自分のことしか考えられなかったあたしとは大違い」
桜野「そんなことないです。わたしやシキのこと守ってくれたじゃないですか。それに大切なものを傷つけたくないって気持ちが間違いなはずありません」ニコッ
朱「……ありがとう」
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