王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
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73:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:15:25.50 ID:fBL0rP/L0
 女「びっくりしたわ、ほんま。しかも少女ちゃんに話を聞いたら、あたしが魔王ちゃんと出会った場所とほぼ一緒やし」
 男「川で流れててびしょ濡れになって、僕の診療所までやってきたことも同じですしね」フフッ
 女「偶然って重なるもんなんやねえ」
 男「珍しすぎる気がしますが……」
 王子『……あ、あの!』
以下略 AAS



74:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:15:56.43 ID:fBL0rP/L0


 男『こんにちは。おカラダはダイジョウブですか?』

 王子『言葉が分かるんですか!?』ガシッ
以下略 AAS



75:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:16:24.22 ID:fBL0rP/L0
 男『いっ、イタいです。おちついて』
 王子『あっ……す、すみません』ジワッ
 男『どうしました? やっぱりどこかイタミますか?』
 王子『い、いや。なんていうか、その……痛いところはないんですけど、なんかホッとして』
 男『……フフッ。シラナイ土地でシッテル言葉をキくとアンシンしますよね』
以下略 AAS



76:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:16:50.43 ID:fBL0rP/L0
 男『魔王サンと勇者クンにこの国の言葉を教えたのは僕だからね』ニコッ

 王子『……日本の、母さんと父さんの友人の男性』
 男『そうですね。ちなみに、そこにいる僕の奥サンも2人のユウジンですよ』ニッ
 女「ブイ」ニッ
以下略 AAS



77:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:17:18.53 ID:fBL0rP/L0
 王子『あなたが、あの魔王と人間の王の一幕に出てくる――傷ついた人を助け、生かすことに尽力する男!』
 男「ええ……?」
 王子『そしてあなたが、相手に優しくすることに理由はいらない。そう教えてくれた女!』
 女「なんよそれ……?」 
 王子『そういうことですね!?』
以下略 AAS



78:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:17:47.23 ID:fBL0rP/L0
 王子『……えっ、あっ、そうか。2人は、魔王と人間の王の一幕を知らないのか』
 男『ええ。そちらのセカイに言ッタことがありませんから』
 王子『……すいません。あの伝説の2人に会えると思ってなくて。舞い上がっちゃいました』
 女「伝説って」
 男『……言イ過ギですね』
以下略 AAS



79:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:18:13.82 ID:fBL0rP/L0
 王子『……あっ』
 女「大きい腹の虫さんやね」クスクス
 男『ゲンキな証拠だ。キミさえ良ければ、ウチでゴ飯を食べますか?』
 王子『……い、いいんですか』
 男『もちろん。それに……』
以下略 AAS



80:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:18:39.86 ID:fBL0rP/L0
 男『そちらのセカイのことと、魔王サンと勇者クンの話を聞カセテもらってもいいですか?』ニコッ
 女「いやはや。もう二度と会えないと思ってた親友のお子さんと会えるなんて、人生なにが起きるか分からんねえ」

 人の良さそうな2人の笑み。
 見知らぬ土地で話も通じない環境で。
以下略 AAS



81:名無しNIPPER
2023/06/26(月) 23:19:12.08 ID:fBL0rP/L0
今日はここまでです


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