【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2023/06/08(木) 22:37:19.09 ID:1RHWTY6u0
愛依「うち、初めてだったんだよ。家族でもない、友達でもない……全く知らない大人たちに囲まれて何かをするっていうの。知らない大人って言っても友達のお母さんとか、地域のおばあさんとか、別の学年の先生とか、そんな人たちなんだけど」
愛依「でも、うちにはその……評価をしようって目が……怖かった」
愛依さんは肩を縮こまらせて、今まさに怯えているかのようにそう語った。
愛依「ちっちゃい頃の話をいつまで引き摺ってんだ〜とはうちも思うんだけどね。なんつーかウマシカ?になっちゃってるみたいで……よくフラッシュバックすんだよね。あの時の景色」
にちか「……多分、トラウマだと思います」
私にも、愛依さんの気持ちはよくわかった。
私も小学校の演劇の時に似たようなことを感じたことがある。
それまでは自分自身がやりたいことをやって、自分が楽しければオッケーだったのに、急に他の誰かに値踏みをされるようになり、その見定めるようないやらしい温度の視線が鬱陶しく感じた。
愛依さんの場合はそれに加えて、周囲の期待があった。クラスのみんながめいさんなら大丈夫、愛依さんならやってくれると無責任に寄せた期待が両肩にのしかかり、結果としてそれを裏切ることになってしまったのも良くなかった。
誰よりも人のいい愛依さんからすれば、矢面に立って何かを為すことはその期待を裏切るトラウマが幾度となく呼び起こされてしまうのだろう。
愛依「ごめんね、やっぱあんま面白くない話だったっしょ?」
にちか「いえ、そんなことないです……聞けて良かったですよ」
愛依「またまた〜、にちかちゃんは口が達者だね」
にちか「私も似たような経験ならありますし、その気持ちはよく分かります。愛依さんは……その、このトラウマを乗り越えたいって思ってるんですか?」
愛依「……」
私の問いかけに少し考えこむような動作をしてから、
愛依「わかんない!」
愛依さんはニッと笑った。
愛依「乗り越えないままに、なんとなく今日まで来ちゃったし……実際今どれぐらいの深さでトラウマなんかも分かんないしさ……」
愛依「なんか大きなきっかけでもあれば、違うとは思うんだけど」
(きっかけ……か)
でも、そうだよね。
自分の胸の痛みに向き合うのなんか、そうそうできることじゃない。
そんな『きっかけ』なんて、運命的な出会いでもなきゃ見当たらないものだ。
生憎私たちには……そんな運命は不足している。
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【親愛度が上昇しました!】
【現在の愛依の親愛度…8.0】
【希望のカケラを手に入れました!】
【現在の希望のカケラ…19個】
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