83:名無しNIPPER[saga]
2023/06/14(水) 20:22:40.41 ID:O7ZfLRFN0
僕は、妻を彼に譲ってあげてもいいかなと。どこか、娘を嫁にやる父親のような気分になっていた。
しかし、僕とて僅かながらの男の矜持はある。いくら浮気相手が彼であったとしても、妻を寝取られたというのに快く離婚届にサインをすることなどできようがなかった。僕のサインを要求するなら、代わりにお前のサイン色紙もくださいと願い出ることも我慢したほどだ。そんな僕の躊躇を、妻は見て取ったのだろう。僕に、啓示ともとれる言葉を投げかけてきた。
「私に授けられたこの『恩恵』は、貴方にも起こりうることなのよ」
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