【ミリマス】野々原茜「今は昔、プロちゃんというものありけり」
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25: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:17:13.56 ID:+2A2IV6OO
さて、やれることはすべてやった。あとはドームライブに備えて英気を養い……たいところだが、なぜか当の茜本人に呼び出された。
なにやら二人きりで話したいことがあるというから、ライブ前日だというのにこんな夜遅くに事務所に残っていた。

「おまたせ、プロちゃん」

以下略 AAS



26: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:10.41 ID:+2A2IV6OO
「プロちゃん、前にかぐや姫の話したこと覚えてる?」

「…?あ、ああ」

「じゃあ、かぐや姫の最期も知ってるよね?」
以下略 AAS



27: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:43.59 ID:+2A2IV6OO
「うん。だから茜ちゃんも、プロちゃんとお別れしないといけないんだ」

「……は?」

「ねえプロちゃん。プロちゃんは―」


28: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:19:15.87 ID:+2A2IV6OO


―この世界が何回も繰り返してるって言ったら、信じてくれる?


29: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:19:46.83 ID:+2A2IV6OO


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


以下略 AAS



30: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:20:16.71 ID:+2A2IV6OO
「茜、やっぱり以前もアイドルしてたのか?」

「あー、違う違う!昔の世界でってこと!初めてプロちゃんと出会って茜ちゃんがアイドルになった時のことだよ」

初めて、茜と会った…?俺は以前にも茜と出会っているのか?
以下略 AAS



31: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:20:50.22 ID:+2A2IV6OO
「まあ、プロちゃんの灰色の青春が真っ黒に塗りつぶされる事態は何とか回避したんだけど、最初のうちはほんと、苦労したなあ。歌もダンスも全然できなかったし、オーディションだって何回も落とされて―」

茜の口から出る野々原茜像は、俺の知っているそれとは真逆の野々原茜だった。人見知りで自分に自分に自信がなく、実際他のみんなにも大きく後れを取っていて、それでも必死にアイドルとして頑張っていたらしい。概要だけかいつまんで聞けば雪歩や可憐と勘違いしてしまいそうだ。

「それでも何とかプロちゃんと一緒にアイドル頑張って、ほんっとーにたくさん頑張って―内容はチョー長くなっちゃうから割愛するけど、その時の茜ちゃんはトップアイドルまで登り詰めたんだよ、今みたいに」
以下略 AAS



32: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:21:19.84 ID:+2A2IV6OO
「そして無事にドームライブを成功させたその日の夜、プロちゃんとこれまでのこと、これからのことについて話し合ってたんだ。その時―」

「その時?」

「世界がバラバラに崩壊して、気が付くと茜ちゃんは自分の部屋のベットの上にいた。さすがの茜ちゃんも訳が分かんなかったよ。しかもカレンダーを見たらプロちゃんと出会った日なんだよ?もしかしてと思ってプロちゃんと初めて会ったあの場所に行ったら―」
以下略 AAS



33: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:21:52.10 ID:+2A2IV6OO
「さすがに茜ちゃんも夢か何かかと思ったよ。けど、夢ならいつかは覚めるよね?その夢は覚めることもなく、身に覚えのあるレッスンをこなして、前に受けたはずのオーディションを受けて、聞いたことのある茜ちゃんの曲を歌って、記憶にある毎日が過ぎていって、またトップアイドルになって、そして気が付けばまたあの場所でプロちゃんと出会ってた」

頭がおいつかない。
茜の話していることは実に非現実的で、突飛な話だ。まるで百合子の妄想をそのまま話にしたような。そんな突飛すぎる話。

以下略 AAS



34: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:22:34.95 ID:+2A2IV6OO
「それから何回もアイドルやったよ?結末は同じだけどそこまでの道のりは毎回違ってて、しほりんともがみんが喧嘩してクレブルが解散しかけたり、勝手にご当地茜ちゃん人形を作ったことが律子さんにバレてメチャクチャ怒られたり、茜ちゃん人形を作る装置が暴走しかけてえらい事になったり」

どれもこれも俺の記憶にはない茜のアイドルとしての活動の記憶。一体彼女は何回世界を繰り返しているのだろうか。

「でも、最後は茜ちゃんがトップアイドルになる、その直前で世界はリセットされる」
以下略 AAS



35: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:23:04.47 ID:+2A2IV6OO
「ま、待ってくれ茜!また一からやり直し?冗談じゃない、せっかくトップアイドルになったんだぞ!?」

「大丈夫だよ、きっとプロちゃんは全部忘れて、また一から茜ちゃんのことをプロデュースできるんだからさ!いやー、プロちゃんは幸せ者だよね!こんな美少女を何回も自分好みに育て上げられるんだからさ!」

「……すまない」
以下略 AAS



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