【ミリマス】野々原茜「今は昔、プロちゃんというものありけり」
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23: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:03:42.44 ID:+2A2IV6OO
「……茜。大丈夫だったか?」

黒井社長が去ったあと、俺の横で茜がかすかに震えていることに気付いた。
無理もない。この業界を牛耳っていると言ってもいい存在に真正面から啖呵を切って怖くないわけがないだろう。

以下略 AAS



24: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:16:36.21 ID:+2A2IV6OO
黒井社長の強引な引き抜きを阻止してからしばらくして、あれからも茜は万全な状態で快進撃を続けていた。
茜は並いるライバルを寄せ付けることなく、オーディションは連戦連勝。先輩方とも肩を並べるほどの活躍をしていた。

そして、ついに茜は単独ドームライブを開催するまでに至った。
明日のドームライブが成功裏に終われば、名実ともに茜はトップアイドルの仲間入りを果たすことになるだろう。


25: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:17:13.56 ID:+2A2IV6OO
さて、やれることはすべてやった。あとはドームライブに備えて英気を養い……たいところだが、なぜか当の茜本人に呼び出された。
なにやら二人きりで話したいことがあるというから、ライブ前日だというのにこんな夜遅くに事務所に残っていた。

「おまたせ、プロちゃん」

以下略 AAS



26: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:10.41 ID:+2A2IV6OO
「プロちゃん、前にかぐや姫の話したこと覚えてる?」

「…?あ、ああ」

「じゃあ、かぐや姫の最期も知ってるよね?」
以下略 AAS



27: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:43.59 ID:+2A2IV6OO
「うん。だから茜ちゃんも、プロちゃんとお別れしないといけないんだ」

「……は?」

「ねえプロちゃん。プロちゃんは―」


28: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:19:15.87 ID:+2A2IV6OO


―この世界が何回も繰り返してるって言ったら、信じてくれる?


29: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:19:46.83 ID:+2A2IV6OO


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


以下略 AAS



30: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:20:16.71 ID:+2A2IV6OO
「茜、やっぱり以前もアイドルしてたのか?」

「あー、違う違う!昔の世界でってこと!初めてプロちゃんと出会って茜ちゃんがアイドルになった時のことだよ」

初めて、茜と会った…?俺は以前にも茜と出会っているのか?
以下略 AAS



31: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:20:50.22 ID:+2A2IV6OO
「まあ、プロちゃんの灰色の青春が真っ黒に塗りつぶされる事態は何とか回避したんだけど、最初のうちはほんと、苦労したなあ。歌もダンスも全然できなかったし、オーディションだって何回も落とされて―」

茜の口から出る野々原茜像は、俺の知っているそれとは真逆の野々原茜だった。人見知りで自分に自分に自信がなく、実際他のみんなにも大きく後れを取っていて、それでも必死にアイドルとして頑張っていたらしい。概要だけかいつまんで聞けば雪歩や可憐と勘違いしてしまいそうだ。

「それでも何とかプロちゃんと一緒にアイドル頑張って、ほんっとーにたくさん頑張って―内容はチョー長くなっちゃうから割愛するけど、その時の茜ちゃんはトップアイドルまで登り詰めたんだよ、今みたいに」
以下略 AAS



32: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:21:19.84 ID:+2A2IV6OO
「そして無事にドームライブを成功させたその日の夜、プロちゃんとこれまでのこと、これからのことについて話し合ってたんだ。その時―」

「その時?」

「世界がバラバラに崩壊して、気が付くと茜ちゃんは自分の部屋のベットの上にいた。さすがの茜ちゃんも訳が分かんなかったよ。しかもカレンダーを見たらプロちゃんと出会った日なんだよ?もしかしてと思ってプロちゃんと初めて会ったあの場所に行ったら―」
以下略 AAS



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