【ミリマス】野々原茜「今は昔、プロちゃんというものありけり」
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18: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 21:55:11.99 ID:+2A2IV6OO
「……ナンセンスだ」

「…は?」

「実にナンセンスだ!これだから三流事務所は困るのだよ」
以下略 AAS



19: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:00:51.93 ID:+2A2IV6OO
「うーん。黒ちゃんには悪いけど茜ちゃん、移籍する気なんてこれっぽっちもないんだにゃ?」

「黒ちゃ…!?…コホン。聞けば私以外のところからも引き抜きのオファーが来ていたそうじゃないか。まあ、どこに引き抜かれようと私が手に入れる予定だったのだがね」

「なっ!?黒井社長、まさか貴方…」
以下略 AAS



20: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:01:30.82 ID:+2A2IV6OO
「…そういうことですので、今日のところはお引き取り願いたいのですが」

「…クックック」

「…はい?」
以下略 AAS



21: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:02:21.08 ID:+2A2IV6OO
「あのさー」

黒井社長が勝ち誇った様子で喋っているところに横槍を入れるように茜が口を挟んだ。その目は黒井社長をはっきりと捉え、一歩も引くまいという決意をはらんでいた。

「茜ちゃん、プロちゃんと一緒じゃないとアイドルやめるつもりなんだよね」
以下略 AAS



22: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:02:50.68 ID:+2A2IV6OO
「だから、どーしても茜ちゃんをプロちゃんから引き離しちゃうんだったら、今日で茜ちゃんのアイドル活動はおしまい!他を当たってね!」

「……わかった。今回はおとなしく引き下がろう。せいぜい我が961プロに来なかったことを後悔しながらそこの三流事務所であがきつづけるんだな。アデュー!」

そういって黒井社長はスタジオを後にした。


23: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:03:42.44 ID:+2A2IV6OO
「……茜。大丈夫だったか?」

黒井社長が去ったあと、俺の横で茜がかすかに震えていることに気付いた。
無理もない。この業界を牛耳っていると言ってもいい存在に真正面から啖呵を切って怖くないわけがないだろう。

以下略 AAS



24: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:16:36.21 ID:+2A2IV6OO
黒井社長の強引な引き抜きを阻止してからしばらくして、あれからも茜は万全な状態で快進撃を続けていた。
茜は並いるライバルを寄せ付けることなく、オーディションは連戦連勝。先輩方とも肩を並べるほどの活躍をしていた。

そして、ついに茜は単独ドームライブを開催するまでに至った。
明日のドームライブが成功裏に終われば、名実ともに茜はトップアイドルの仲間入りを果たすことになるだろう。


25: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:17:13.56 ID:+2A2IV6OO
さて、やれることはすべてやった。あとはドームライブに備えて英気を養い……たいところだが、なぜか当の茜本人に呼び出された。
なにやら二人きりで話したいことがあるというから、ライブ前日だというのにこんな夜遅くに事務所に残っていた。

「おまたせ、プロちゃん」

以下略 AAS



26: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:10.41 ID:+2A2IV6OO
「プロちゃん、前にかぐや姫の話したこと覚えてる?」

「…?あ、ああ」

「じゃあ、かぐや姫の最期も知ってるよね?」
以下略 AAS



27: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:18:43.59 ID:+2A2IV6OO
「うん。だから茜ちゃんも、プロちゃんとお別れしないといけないんだ」

「……は?」

「ねえプロちゃん。プロちゃんは―」


28: ◆OtiAGlay2E[sage]
2023/04/20(木) 22:19:15.87 ID:+2A2IV6OO


―この世界が何回も繰り返してるって言ったら、信じてくれる?


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