【ミリマス】野々原茜「今は昔、プロちゃんというものありけり」
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◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:35:18.86 ID:+2A2IV6OO
「へーい、そこのカレシ―?もしかして、茜ちゃんを探してるんじゃないかにゃ?」
ー出会いがしらにそう声をかけてきたのは、確か彼女の方からだった。
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2
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:46:00.55 ID:+2A2IV6OO
社長から新プロジェクトの始動を命じられ、そのメンバーを集めるべく街中にスカウトへと駆り出していた時のこと。スカウトとは言ってもそう簡単に目を惹かれるような逸材に出会えるわけでもなく、諦めて事務所で次のオーディションの準備に取り掛かろうと思っていたその時、トントンと背後から肩をたたかれた。
「いやあ、どうやらその顔は茜ちゃんが超必要って感じの顏だね?今なら相談に乗ってあげてもいいよ?」
「……急いでるんで」
以下略
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:
◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:46:32.27 ID:+2A2IV6OO
「ヘイヘイヘーイ!?まさかの茜ちゃんをスルー!?ひどくない!?」
いや、これが最善択だろ。なんだこれ、新手の客引きか?
「……君は?」
以下略
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:
◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:47:22.30 ID:+2A2IV6OO
「えっ!?765プロ!?本当に!?」
名刺を受け取った彼女はたいそう驚いた様子で聞き返してきた。
「まあ、一応ね。今新プロジェクトのために新人アイドルの募集をしてるんだけど―」
以下略
AAS
5
:
◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:47:55.65 ID:+2A2IV6OO
「事情はわかったよ。そんなプロちゃんのために茜ちゃんが一肌脱いであげよう!」
「……一肌脱ぐって?」
「もー!わかってないなあ。この天才美少女の茜ちゃんがアイドルになってア・ゲ・ル♪」
以下略
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6
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:48:28.90 ID:+2A2IV6OO
「どう?茜ちゃんのこと、プロデュースしてくれる気になった?」
「まあ、そうだな。確かに君ならアイドルになれるかもしれない」
「でっしょでしょ?!さっすがプロちゃんわかってるぅ〜♪」
以下略
AAS
7
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:49:02.53 ID:+2A2IV6OO
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
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8
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◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:49:31.71 ID:+2A2IV6OO
ウチに来た当初から同期の中でも高い水準でレッスンをこなすし、出たオーディションは連戦連勝。今日も彼女が出た番組は大成功に終わった。番組のディレクターからはまたよろしく頼むと太鼓判まで押されてしまった。
「これは茜ちゃんがトップアイドルになる日も近い!でしょ?プロちゃん?」
「調子に乗るな新人」
以下略
AAS
9
:
◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:50:02.03 ID:+2A2IV6OO
「今日はもう終わりだから直帰でいいぞ。あ、来週―」
「新番組のオーディションだよね?任せといて、茜ちゃんにかかればそんなのちょちょいのちょい、だよ!」
「……お前、どこでオーディションの話知ったんだ?まだ伝えてなかったはずなんだが」
以下略
AAS
10
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:50:48.38 ID:+2A2IV6OO
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
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◆OtiAGlay2E
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2023/04/20(木) 21:51:20.12 ID:+2A2IV6OO
「そういうことなら、そのかぐや姫様には求婚状が届いているぞ」
そう言って俺は引き出しから書類を取り出した。
「…引き抜き?茜ちゃんが?」
以下略
AAS
12
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:51:57.37 ID:+2A2IV6OO
「茜、一応確認するけどな―」
「プロちゃん、もしかして茜ちゃんのこと信用してない?」
「あー。いや、そういうわけじゃないんだがな…」
以下略
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13
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:52:34.75 ID:+2A2IV6OO
と俺は思っている。だから茜自身の力が伸ばせる場所がほかにもあるんじゃないか?」
「……あのね、プロちゃん。確かに茜ちゃんはトップアイドルを目指してるよ?けどね、もし茜ちゃんがトップアイドルになったとしても、プロちゃんと一緒じゃないと意味がないんだよ?だから移籍なんてするわけがないよ」
「茜……」
以下略
AAS
14
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:53:06.58 ID:+2A2IV6OO
「とにかく!茜ちゃんは移籍する気なんてこれっぽっちもないからね!」
「わかったよ、ありがとう。あとはこっちで断っておくから」
「いっそ難題でも出してみる?珍しいお宝持ってきてよ!とか?」
以下略
AAS
15
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:53:36.37 ID:+2A2IV6OO
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
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◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:54:08.62 ID:+2A2IV6OO
「今日はどういったご用事で?961のアイドルはいないようですが?」
「ふん。最近小生意気にも目立っているアイドルがいると耳にしてな。聞けば貴様の事務所のアイドルらしいじゃないか」
「…茜のことですか」
以下略
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17
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◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:54:40.23 ID:+2A2IV6OO
ちょうどそこに撮影の終わった茜が戻ってきた。
俺の隣にいる見覚えのない人物に訝し気な目を向けている。
「ああ、この人は―」
以下略
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18
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 21:55:11.99 ID:+2A2IV6OO
「……ナンセンスだ」
「…は?」
「実にナンセンスだ!これだから三流事務所は困るのだよ」
以下略
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19
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◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 22:00:51.93 ID:+2A2IV6OO
「うーん。黒ちゃんには悪いけど茜ちゃん、移籍する気なんてこれっぽっちもないんだにゃ?」
「黒ちゃ…!?…コホン。聞けば私以外のところからも引き抜きのオファーが来ていたそうじゃないか。まあ、どこに引き抜かれようと私が手に入れる予定だったのだがね」
「なっ!?黒井社長、まさか貴方…」
以下略
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20
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 22:01:30.82 ID:+2A2IV6OO
「…そういうことですので、今日のところはお引き取り願いたいのですが」
「…クックック」
「…はい?」
以下略
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21
:
◆OtiAGlay2E
[sage]
2023/04/20(木) 22:02:21.08 ID:+2A2IV6OO
「あのさー」
黒井社長が勝ち誇った様子で喋っているところに横槍を入れるように茜が口を挟んだ。その目は黒井社長をはっきりと捉え、一歩も引くまいという決意をはらんでいた。
「茜ちゃん、プロちゃんと一緒じゃないとアイドルやめるつもりなんだよね」
以下略
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