4:名無しNIPPER[sage saga]
2023/04/18(火) 23:48:50.99 ID:zwpVo191O
「それなら人工呼吸した甲斐があったけど」
「ん? けど、なんだよ?」
「私、初めてだったのよ」
「なんだよ、やけに初めてを強調すんだな」
「当たり前じゃない。だって私はあなたに」
意識のなかった彼の深層心理に届くように。
「キスしちゃったのよ」
「へ?」
「もちろん新一くんのお尻の穴にね」
「フハッ!」
あの時のように息を吹き返して嗤う迷探偵。
「まったく……お尻にキスされて生き返るなんて、とんだ『クソシステム』ね」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
沈めてあげるわ。灰原色の。愉悦の奥底に。
「ふぅ……灰原」
「なによ」
「今度はオレが『返して』やるよ」
「あら、それは愉しみね」
「ケッ。せいぜい尻洗って待ってろよ」
彼なら洗わないほうが悦ぶかしら。なんて。
「……ふふっ」
「え? オメーいま、笑って……」
「さあ、どうだったかしらね」
「ったく……素直に笑えば可愛いのによ」
「一理あるわね」
素直に笑うのは彼女。私は密かに微笑もう。
【美しいフハッ!】
FIN
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