43:名無しNIPPER[saga]
2023/03/25(土) 14:55:42.84 ID:V2k0CEFso
【誰の為に】
女「ただまあ、抜け穴がなくはないんだけど……」
ヒグマ「え!?」
女「要は、君がクマの内に証拠を消してしまえばいいんだよ。そうすれば人権が認められた後でも君が逮捕される事はない。決め手となる証拠が消えてるからね」
ヒグマ「……なるほど? つまり?」
女「今の内に君のパソコンを破壊する」
ヒグマ「ほげええっ!!??」
女「余罪の捜査はもうすぐ終わるらしいから、そうすればパソコンが返ってくる。返ってきた時にドリルで破壊する。これで証拠は消えて君は無罪。OK?」
ヒグマ「いやでもあれには大事な」
女「大事な? 何だ? 大事なポルノ動画があるとでも言うつもりかオイ?」
ヒグマ「ち、ちが、でも、買ったゲームやインストしたアプリが。大体、あのパソコン20万ぐらいしたのに」
女「なるほど。それは君が犯罪者になるより大切なものか? よく考えて返答しろよ。私は気が短い方だぞ」
ヒグマ「ア、ハイ……サーセン。コワシテクダサイ……」
女「よし。同意は取ったからね。後はこちらで処理しておくから。一応、念の為に聞いておくけど……」
女「何か異存や不満は?」
ヒグマ「アリマセン……。スイマセン……」
女「この事は当然黙っている。誰にも言わない。わかってるよね? 言えば、君も私もマズイ立場になる。そうでしょ?」
ヒグマ「ハイッス……。ワカッテマス……」
女「あのね、一応言っとくけど、私は君の為にやってるんだからね。お願いだから、そんな悲しい声出さないでよ」
ヒグマ「……ハイッス。スンマセンシタッ……」
女「ああもう!!」
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