54:名無しにかわりましてAIがお送りします[saga]
2023/01/14(土) 21:07:46.12 ID:vpSV8LTX0
密偵「判明してるわ!今から地図を書いてあげるからちょっと待ってて〜」
そう言うとテキパキと必要な情報を集め始めていたのだ。それからものの数分もしない内に書き上がったようだった。
僕達に渡した紙を見てみるとそこには印がついて、その場所はこの国の北西にある森林地帯のようだということが分かった。
その森林地帯は広大な土地を持っていて、そこには様々な生き物が暮らしていると言われていて、魔物も多く出没する危険な場所でもあるのだそうだ。
シオン「なるほど、カルブの大森林のことね……なら話が早いわ、私の力ならどうにでもなるでしょうし」
リオン「え?ちょ、ちょっと待ってよシオン!もしかして森に行って戦うつもりなの?!危険過ぎるって!」
シオンの提案に反対した僕に抗議するかのように顔を近づけてきて、今にも喧嘩が始まりそうなほどピリついた空気が部屋に充満していった。
それでも負けるわけにはいかないと思った僕は引くことはなかったが、シオンは飛び出す様にして家を飛び出してしまったのだった。
リオン「ま、待ってよシオン!!もうっ!何でこんなことになっちゃったんだよ!!」
仕方なく僕も追いかける事にしたのだったが、龍の血が薄い僕では追いつけるわけが無い、置いてかれる事は明らかだった。
シオンはその気になれば翼を出現させて空を飛べるので、すぐに視界から消えて見えなくなってしまった。
途方に暮れていると後ろから肩をトントンと軽く叩かれて振り返ると、なんとそこに居たのはオーディンさんだったのだ。
オーディン「まったく無茶ばかりするのだから困ったものだのう。これだから人間は見ていて飽きぬものじゃわい」
リオン「そ、そんな事よりどうしてここに!?」
驚き過ぎて大声を出してしまうほど気が動転していたのだと思う。でもオーディンさんは特に気にしてない様子だった。
オーディンさんが言うには偶然ここを通っていたのだそうであり、そこで何やら困ってる様子が見えたため声を掛けたらさっきのように言われたそうだった。
205Res/116.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20