92: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:29:03.81 ID:E7iRZ/bz0
ランジュ「でも、相殺出来てやっとじゃ、こっちが優勢よ!! “かみなり”!!」
「ヴァァァァーーーッ!!!!!」
再びの落雷。だけど──ピシャァァァンッ!!! と音を立てながら、“かみなり”はウインディとは全く関係のない場所に落ちる。
ランジュ「……!?」
せつ菜「雨が降って不利になるなら……晴らせばいいだけです」
ランジュ「“にほんばれ”……!」
洞窟内なせいで、日差しこそ照ってくることはないが、“にほんばれ”を使えば雨雲を掻き消すことは可能だ。
雨雲がなくなれば、“かみなり”の命中精度は激減する。
ランジュ「サンダー! “あまごい”!」
「ヴァーー」
せつ菜「ウインディ! “にほんばれ”!」
「ワォンッ!!!」
雨が降り始めたかと思えば、その雨雲がすぐに払われる。
ランジュ「天気の取り合いをしようって言うのね……! いいわ……! “10まんボルト”!!」
「ヴァァァァーーー!!!!」
せつ菜「ウインディ!!」
「ワォンッ!!!」
ウインディが私の指示で、口の中に炎を溜め、
せつ菜「“かえんほうしゃ”!!」
「ワォンッ!!!!!」
火球にして、発射する。
空中で、“10まんボルト”に直撃し、電撃を爆ぜ散らせながら、火炎弾が爆発する中──再び雨粒が振り始める。
せつ菜「“にほんばれ”!!」
「ワォンッ!!!」
すぐさま、雨雲をかき消した直後、また洞窟内に“かみなり”が落ちる。
一瞬でも雨雲を維持させたら、必中の“かみなり”にやられる……!
ランジュ「サンダー!! “でんげきは”!!」
「ヴァァァァ!!!!」
「ワォンッ…!!!」
せつ菜「くっ……!!」
超高速の電撃攻撃が、防御を許さない。
速度を重視した攻撃である分、威力は大したことがないのが救いだが、その隙にもまた雨が降り出し、それを“にほんばれ”で無効化する。
ランジュ「ジリ貧なんじゃないかしら!! “10まんボルト”!!」
「ヴァァァァーーー!!!!!」
せつ菜「“かえんほうしゃ”!!」
「ワァァァォンッ!!!!」
またしても、火球を発射し、“10まんボルト”を相殺する。
ランジュ「感電しないように、わざわざ火球にしたり、工夫はすごいと思うわ! でも、手数が足りてない!」
せつ菜「っ……!」
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