85: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:23:35.07 ID:E7iRZ/bz0
かすみ「イダイトウ……? 見たことないポケモン……」
しずく「……私も、知らないポケモンです」
歩夢「その子もヒスイのポケモンなの?」
栞子「はい、ヒスイのバスラオが進化した姿なんです」
せつ菜「バスラオに進化した姿があったんですか……!?」
リナ『かつて、しろすじのバスラオって種類がいたと言われてる。そのバスラオはイダイトウに進化してた』 || ╹ᇫ╹ ||
リナ『イダイトウ おおうおポケモン 高さ:3.0m 重さ:110.0kg
生まれ育った 川に 遡上するときに 志半ばに 散っていった
仲間達の 魂が 憑りつき 進化した 姿。 憑りついた 魂から
推進力を 得て 泳ぎ 河川に おいて 敵なしと 言われる。』
栞子「ヒスイ地方ではこのポケモンの力を借りて、海を渡ったそうですよ」
侑「確かに、この大きさなら、一度にたくさんの人を運べそうだね……!」
「ブイ」
かすみ「あ、えっとー……かすみんたち、みずタイプのポケモンを持っていないのでー……」
栞子「はい、一緒に乗ってください」
しずく「すみません、お世話になります」
歩夢「侑ちゃんはトドゼルガに乗ってね♪」
侑「うん。お願いね、歩夢」
「イブイ」
私はフィオネは持っているけど……フィオネは私が上に乗って泳げるほど体が大きくないし、ここはありがたく歩夢を頼ろう。
せつ菜「それでは皆さん、行きましょう」
「フゥ」
スターミーの上にサーフィンのように立つせつ菜ちゃんが先導する形で、洞窟を奥へと進んでいく。
洞窟の中に入ると──どうして青の洞窟と言われているのかがすぐわかった。
洞窟内の海面は、まさに青く輝いていて、青い世界の中を泳いでいるような、そんな世界が広がっていた。
かすみ「……きれい……」
侑「……すごい……」
その美しさに思わず圧倒されてしまう。
リナ『入り口からの太陽光の差し込み方、海底の色、水の透明度とか、いろんな条件が重なるとこうなるって言われてる』 || ╹ ◡ ╹ ||
しずく「これは……パワースポットと呼ばれるのも頷けますね……」
栞子「はい……すごく、幻想的な光景です……」
歩夢「なんだか……こんなに綺麗だと、目的を忘れちゃいそう……」
せつ菜「ですね……」
青の世界を進んでいくと──洞窟内に上がれる陸が見えてくる。
侑「栞子ちゃん、宝珠の反応は?」
栞子「……奥に進むほど、強くなっています」
侑「わかった、このまま進もう」
私たちは陸に上がり、洞窟を奥へ進んでいくと──開けた空間に出る。
そしてその奥に──薄ぼんやりと青く光る大岩が鎮座していた。
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