276: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/22(日) 22:39:53.82 ID:WJlAx85d0
🎹 🎹 🎹
歩夢と二人で雲海を眺めていたら──
──pipipipipipipi!!!!!! と、歩夢の図鑑が鳴り始める。
侑「この音……」
「ブイ?」
歩夢「もしかして……」
「シャボ…」
二人で、階段の下の方へ目を向けると──
かすみ「侑せんぱーい!! 歩夢せんぱーい!!」
しずく「お二人とも……こちらにいらっしゃったんですね!!」
せつ菜「まさか、こんなところで全員集合するなんて……!!」
3人の仲間たちが、階を上ってきているところだった。
侑「かすみちゃん! しずくちゃん! せつ菜ちゃん! どうしたの!?」
「イブィ♪」
せつ菜「チャンピオン戦前の修行で訪れたんですが……偶然、下でかすみさんとしずくさんにお会いしまして……!」
しずく「まさか、侑先輩たちもいるなんて思いませんでした!」
かすみ「やっぱり、かすみんたち図鑑所有者5人……気が合いますね〜♪」
歩夢「ふふ♪ そうだね♪ 気付いたら、みんな集まっちゃう♪」
思わず、みんなで顔を見合わせて笑ってしまう。
かすみ「それにしても、絶景ですぅ〜♪」
しずく「こんな雲海を……私たちだけで独占しているなんて……とても、贅沢ですね」
せつ菜「本当に……! 今日このタイミングで、ここに来られてよかったです!!」
リナ『それだけじゃないよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「それだけじゃない?」
歩夢「どういうこと?」
リナ『東の空を見て!』 || > ◡ < ||
侑「東……?」
そろそろ黄昏時の近付くこの“黄昏の階”で、東を見るということはつまり……私たちが太陽を背に受けながら、東の雲海に目を向けると──
侑「わぁ……!!」
「ブィィ…!!!」
歩夢「……すごい」
「シャーボ…」
せつ菜「これは……!」
かすみ「はわぁ〜〜♪」
しずく「綺麗……」
そこには──雲海の上に、大きなアーチを描くように────虹が咲いていた。
今まで見たことのないような大きな大きな虹が──私たちの目の前で、まるで私たちがここに集まったことを祝うかのように、咲き誇っていた。
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