269: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/22(日) 22:35:45.31 ID:WJlAx85d0
そんな場所……行ったっけ……?
かすみんが小首を傾げていると……しず子は小さな声で──
しずく「──私の行きたい場所は……かすみさんの居るところだから──」
──何かを呟いた。
かすみ「え? ご、ごめん……聞こえなかったんだけど……」
しずく「ふふ♪ 聞こえないように言ったからね♪」
かすみ「えぇー!? なにそれ!? 気になるじゃん! 何言ったのしず子!!」
しずく「ふふ♪ 教えてあげない♪」
しず子はイタズラっぽく笑いながら、
しずく「ん〜♪ お腹もいっぱいになったし、もう一度温泉にでも入って来ようかな〜♪ 行こっか、みんな♪」
「ロズレ♪」「サナ♪」「ガァァ〜♪」「ベァァ」「……♪」
ポケモンたちを引き連れて、温泉の方へと行ってしまう。
かすみ「え、ち、ちょっとぉ!! 教えてよ!! 気になって、今日寝れなくなっちゃうじゃん!」
しずく「ダーメ♪ 自分で気付いてくれないと♪」
かすみ「え〜!? も、もう、なんなの〜!?」
「ゾロアーク♪」「グマァ〜♪」「ダストダァ♪」「リムオン♪」「ニゴーン…」
しず子の後をぱたぱたと追いかけると、ポケモンたちもニコニコしながら付いてくる。
かすみ「ちょっとぉ! みんなも笑ってないで! こうなったら、力尽くでしず子から聞き出すよ!」
しずく「ふふ、こわ〜い♪」
クスクス笑って逃げるしず子、それを追うかすみん、そんな私たちを見ながら──
「…インテ」「…カイン」
クールな相棒たちが、肩を竦めながら、かすみんとしず子のことを、見守っているのでした。
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