263: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/22(日) 22:30:27.76 ID:WJlAx85d0
■FINAL Chapter 『虹の咲く場所』
──さて、あの後……当たり前だけど、私とせつ菜ちゃんは病院に行くなり即入院だった。
真姫さんからは何をしたらこうなるんだと、こっぴどっく説教を受けたし──答えられないけど──あちこちの骨にヒビが入っているわ、折れているわで当分はベッド生活を余儀なくされた。
特に、せつ菜ちゃんは肺に肋骨が刺さるなどの重傷で、一歩間違えれば相当危ない状況だったらしい。
当の本人は、
せつ菜「……確かに、なんだか息苦しいなとは思っていましたけど……そんなことになっているなんて、全然気付きませんでした!」
なんて無邪気に言うもんだから、真姫さんから私以上にこっぴどく叱られたとかなんとか……。
そして、ランジュちゃんも怪我をしていたらしいけど……私たちよりも酷い傷ではなかったらしく、すぐに退院となったようで……。
最後に──
ランジュ「また、貴方たちに会いに来るわ! そのときはまた勝負しなさい! もちろん、ランジュが全戦全勝だけど!!」
ミア「やれやれ……ま、ランジュらしいけどね」
そう残して去っていった。
その後……ミアちゃんと共に、あちこちの大会で活躍しているという話を風の噂で聞く。
そして、栞子ちゃんは──
歩夢「それじゃ……一度、翡翠の里に帰るんだね」
栞子「はい。……龍神様のことは報告はしましたが……翡翠の民が存在していた理由がなくなってしまったので……。今後、翡翠の民たちがどう生きていくかも含めて、しっかり話し合ってこようと思います」
かすみ「話し合って、最終的にしお子はどうするの?」
栞子「そうですね……。……落ち着いたら……旅に出ようかなと」
栞子ちゃんは……窓の外の空をぼんやりと見つめながら言う。
栞子「私も……皆さんのように、ポケモンたちといろんな世界を見てこようかなと」
歩夢「……うん、いいと思う」
しずく「是非、その旅が終わったら……栞子さんが旅で見て、感じたことを教えてくださいね……!」
栞子「はい、必ず」
せつ菜「旅の中で困ったことがあったら、いつでも連絡してください! 駆けつけますから!」
栞子「ふふ、出来る限り自分で頑張りますが、本当に困ったときはお願いしますね」
侑「ポケモンたちとの旅……! 楽しんできてね!」
「ブイ♪」
栞子「はい! まだ、もうちょっと先にはなってしまいますが……。……それでも、今から旅立つ日のことを考えるだけでワクワクしています。……素敵な旅が出来そうな予感でいっぱいです」
かすみ「あ、それじゃ、かすみんオトノキ地方のおいしいものの情報いっぱい送ってあげるね!」
栞子「ふふっ、それは楽しみです♪ 是非、お願いしますね♪」
リナ『帰って来るときは言ってね! みんなのスケジュール調整、私がするから♪』 || > ◡ < ||
栞子「はい! よろしくお願いしますね、リナさん♪」
一人一人と言葉を交わして──最後に、
栞子「歩夢さん」
歩夢の手を取る。
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