209: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/20(金) 12:19:33.33 ID:WJiIP5Z70
かすみ「何か問題でもあるんですか……?」
ランジュ「そ、その……ランジュが掻き回しちゃったのに……今更、仲間に入れてなんて……。特に……しずくには、酷いこと言っちゃったし……」
しずく「私は気にしていませんよ」
ランジュ「ら、ランジュが気にするのよぉ……!」
かすみ「めんどくさい人ですねぇ……」
ランジュ「とにかく! 栞子を守るのはランジュの仕事よ! 貴方たちの出る幕はないわ!」
リナ『話が振り出しに戻った……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
ランジュ「それに五番勝負はランジュが勝ったんだから、ランジュにその権利はあると思うわ!」
ミア「それを放棄したのもランジュだけどね……」
ランジュ「う……。……と、とにかく、栞子を守るのはランジュの役目なの!!」
ランジュちゃんが子供のようにぷくーっと頬を膨らませる。
歩夢「侑ちゃん……どうしよう……」
歩夢が困り顔で私の方を見つめてくる。
たぶん、栞子ちゃんが一言言えば解決しそうではあるけど……。
ただ私は、少し考えてから──
侑「……ねぇ、ランジュちゃん。それならさ……バトルで決めない?」
そう提案することにした。
ランジュ「バトル……?」
侑「うん。私たちはトレーナーなんだから、困ったときはバトルで決めればいいんじゃないかなって。さっきも言ってたとおり、五番勝負に勝ったのはランジュちゃんだけど、放棄しちゃったのも事実でしょ? なら、最後にもう1戦──私と戦ってくれないかな」
ランジュ「……つまり、それで勝った方が栞子を守るってことね! わかったわ! ミア、ポケモンを用意して!」
ミア「全く忙しいやつだな……。……わかったよ。ちょっと準備するから、待ってもらっていいかい?」
侑「うん、私も準備するね!」
両陣営がバトルの準備をするために、一旦離れる。
栞子「あの……侑さん、すみません……ランジュが最後までわがままを……」
侑「うぅん、気にしないで。ちゃんと白黒つく方法の方が、ランジュちゃんも納得するだろうし……。……それに」
歩夢「それに……?」
侑「みんなはランジュちゃんとバトルしたのに、私だけまだバトルしてないんだもん! 私だって、ランジュちゃんと戦ってみたいよ!」
「ブイ♪」
あんなにすごい戦いを5回も見せられて、実はずっとうずうずしてたまらなかったんだ。
それに、わかり合うなら、ぶつかり合うのが一番だって、栞子ちゃんの試合を見ていて思ったことだし。
しずく「あはは……侑先輩、本音はそっちですね……」
リナ『侑さんのポケモンバトルマニアが出た』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
歩夢「ふふっ♪ でも、侑ちゃんらしいと思うよ♪」
歩夢がくすくすと笑う。
かすみ「でもでも、侑先輩? やる以上は……」
侑「もちろん! 絶対勝つよ!!」
「イブイッ!!!」
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