153: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/17(火) 12:20:58.78 ID:8ywSMszf0
🎹 🎹 🎹
──戦いが終わると同時に、
侑「……あゆ、む……?」
歩夢は──パタリと花畑の上に倒れてしまった。
侑「……歩夢ッ!?」
「ブイ…!!!」
私は血の気が引いて、考えるよりも先に走り出していた。
歩夢に駆け寄り、歩夢を抱き起こす。
侑「歩夢しっかりして!! 歩夢!!」
「イブィ!!!」
歩夢「………………」
「シャボ…」
声を掛けても目を覚まさない。バトルの間、ずっと大人しかったサスケも、心配にそうに歩夢の頬をチロチロと舐めている。
侑「歩夢……!! 歩夢ッ……!!」
せつ菜「侑さん……! 落ち着いてください……!」
気付けば、せつ菜ちゃんも追い付いてきて、歩夢を抱きかかえる私のすぐ傍にしゃがみこみ、歩夢の首筋に手を当てる。
栞子「侑さん……! せつ菜さん……! 歩夢さんは……!」
せつ菜「……脈は正常だと思います」
リナ『バイタルもひととおりチェックした。……たぶん、気を失ってるだけ』 || ╹ᇫ╹ ||
リナちゃんとせつ菜ちゃんの言葉を聞いて──
侑「……よかった……」
力が抜けてしまう。
一方で、
ランジュ「何よ……一体、何がどうなってるのよ……」
ランジュちゃんが信じられないものを見るような目で、歩夢を見ていた。
ランジュ「ランジュ……負けたの……?」
栞子「……はい。ランジュ……今回は貴方の負けです」
ランジュ「…………」
ミア「Oh my gosh...」
ランジュ「…………ッ」
ランジュちゃんは悔しそうに、拳を握りしめていたけど──
ランジュ「…………2勝……2敗……。……でも……最後には、絶対にランジュが……勝つんだから……」
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