108: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:35:09.00 ID:xLULnzaZ0
■ChapterΔ006 『雪山の争闘』 【SIDE Yu】
かすみ「ねーしお子〜……まだ飛ぶの〜……?」
栞子「はい……反応はずっと、北西方面なので……」
──フソウで一晩を過ごした私たちは、今は北西に向かって飛行中。
そろそろカーテンクリフ上空に差し掛かろうという頃合だ。
歩夢「この方向だと……」
侑「グレイブマウンテンかな……」
「ブイ」
栞子「恐らくは……」
しずく「となると……一度ヒナギクで降りる感じでしょうか」
せつ菜「そうですね。補給無しで山に入るのは危ないでしょうし」
侑「それじゃ、一旦ヒナギクを目指そう」
私たちはヒナギクへと進路を定める。
栞子「……ヒナギクシティ……」
歩夢「? 栞子ちゃん……?」
栞子「いえ……なんでもありません」
歩夢「そう……?」
🎹 🎹 🎹
──ヒナギクシティへ到着し、降り立った途端、
かすみ「へっくちっ!!」
かすみちゃんが可愛くくしゃみをする。
しずく「かすみさん、大丈夫……!?」
かすみ「う、うん……。……でも、寒すぎますぅ……」
確かにかすみちゃんの言うとおり、ヒナギクシティは凍えるほど寒かった。
今も雪がパラついているし……。
かすみ「前来たときはこんなに寒くなかったのにぃ……」
しずく「前って言っても、もう半年前だからね……」
リナ『あの時期だと、だいたい初夏くらいだったからね。そろそろ冬になるから、さすがに寒くて当然』 || ╹ᇫ╹ ||
全員耐寒用のコートを羽織ってはいるものの……それでも、寒いものは寒い。
せつ菜「一度装備を整えた方がいいかもしれませんね」
歩夢「うん……グレイブマウンテンに入るなら尚更だよね。栞子ちゃん、反応ってやっぱりグレイブマウンテンの方からなのかな?」
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