シンオウ地方の宝探し
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128:名無しNIPPER
2023/12/02(土) 21:53:40.72 ID:f8OhdRfuO


モミ(その後も他愛ない話がしばらく続いた。森のこと、私のこと、色々聞かれて…)

お嬢様『ふふ、あなた、楽しそうな人生じゃない、知識もいっぱい持ってて…いいわ、ありがとう、お礼に、私の話を聞かせてあげる。』

モミ『はい。』

お嬢様『私の両親はね、この地方で家電を作る会社の重役なの。父様も母様も、家にはほとんどいなかった…』

お嬢様『お金やものに不自由はなかった。常に豪華な食事がならべられ、最新鋭の家電が揃えられた…でも、私は寂しかった、一人だった…じいはいたけど、寂しさをずっと抱えてた…』

お嬢様『そんな時ね、私は「あの子」に出会った。「あの子」は部屋でテレビを見てた時、突然現れたの。私が驚いたのを見て、「あの子」はとっても嬉しそうだった。その顔を見たら、驚かされたはずなのに、なぜか私の心は喜んでた。』

お嬢様『その後も「あの子」は私を驚かせようとした。「あの子」は電気製品のなかに入ることが出来た。家には電気製品が溢れてた。いろんな姿で、いろんなことで、私を驚かせた。』

お嬢様『次は何をしてくれるのか、またあの嬉しそうな顔を見せてくれるのか、私はどんどん楽しみになってきたの。どんどん合うことも増えて、仲良くなって、』

お嬢様『でも、そんな日はいつまでも続かなかった。ある日、いつも通り私と遊んでくれた。…でもその日、張り切りすぎた「あの子」はある機械を暴走させてしまった。』

お嬢様『その機械はとても高い出力を持っていて…屋敷が大変なことになった。…そしてそのあと、あいつらがやってきて………』

モミ『…え…』

お嬢様『…あなたはあいつらじゃないみたい。…だから…』
パチン!

モミ『…!』

モミ(気がつくと、私とラッキーはなにもない、寂れた感じの広い部屋のテーブルに座っていた。)

モミ『…あれ、さっきまでのは…一体…』

ラッキー『らっきー…』

モミ『…なんだったの…』


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