82: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 11:59:10.72 ID:c3b0uZJF0
──確かあの子たちは……。数日前に事情聴取をした、事件に巻き込まれた少女たち。……確か、侑とかすみと言っただろうか。
彼方「侑ちゃん……!? かすみちゃん……!?」
侑「! 彼方さん……!」
かすみ「彼方先輩!? 身体の方はもう大丈夫なんですか!?」
彼方「うん……とりあえずは……。二人も大丈夫そうだね……」
侑「はい!」
かすみ「えっへん! かすみんこれで結構丈夫ですから!」
彼女たちは、一緒に巻き込まれた彼方とお互いの安否確認を始めているが……。
海未「果南……どういうことですか」
私は果南を睨みつける。
果南「この子たちも、会議に参加してもらおうと思って」
海未「自分が何を言っているのか理解してますか?」
果南「参考人は多い方がいいでしょ?」
海未「……貴方、何か企んでいますね?」
果南「いいから始めようよ。時間もったいないでしょ?」
海未「こちらは貴方たちが来るのを待っていたんですが……」
果南「侑ちゃん、かすみちゃん、ここに座って!」
そう言いながら果南は、壁側に立てかけてあった椅子を持ってきて、勝手に席を作り出す。
侑「え、えっと……いいのかな……?」
「イブィ…?」
かすみ「果南先輩がいいって言ってるんだから、お言葉に甘えちゃいましょう!」
侑「え、えぇ……?」
リナ『かすみちゃん、さすがの図太さ……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
何やら、ロトム図鑑らしきものもいますし……。侑に至ってはポケモンを同席させている。
果南「さ、始めて始めて!」
海未「……言いたいことは山ほどありますが、貴方の強引さに付き合うとロクなことになりませんからね……。お小言は後にしてあげましょう」
果南「海未が相変わらず、話のわかる人で嬉しいよ」
海未「あとで……問題にしますからね」
果南「へいへい」
果南の突拍子もない行動に一つずつ言及していたら、それだけで日が暮れてしまう。
この頑固者は、一度決めたら私に何を言われようが絶対に意見を曲げないんです。
バタバタしましたが──対策会議はこの21人と1台の図鑑によって始まることとなった。
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