778: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/10(火) 12:15:08.29 ID:gpGK8xOx0
リナ『歩夢さんは久しぶりのお家のベッドだったと思うけど……昨日はよく眠れた?』 || ╹ᇫ╹ ||
歩夢「うん、たくさん寝て、調子がいいくらい♪」
侑「やっぱり、自分の家のベッドが一番だよねぇ……病院のベッドはなんか気疲れしちゃうし……」
歩夢「あはは……そうだね。私はみんなでお泊りしてるみたいで楽しかったけど」
──なんで病院のベッドの話が出るかというと……私たちはつい最近まで、検査入院のため国際警察の持っている医療機関で過ごしていたからだ。
私、歩夢、かすみちゃん、しずくちゃん、せつ菜ちゃんの5人は戦いのために何度もウルトラスペース内を行き来していたため、“Fall”のような症状が出ていないかの検査をする必要があった。
幸い、誰にも症状らしい症状は出ていなかったし……特にかすみちゃんは、5人の中でも一番ウルトラスペースで過ごした時間が少なかったために、入院したのはたった1日だけで……。
かすみ『なんで、かすみんだけ一人ハブられてるみたいになってるんですかっ!』
しずく『退院出来るんだからいいでしょ……』
逆に文句を言って、しずくちゃんに呆れられていた。
私は最後の戦いで長時間ウルトラスペースに居続けたため、せつ菜ちゃんも長い間、別の世界で過ごしていたことから、1週間ほど掛けて精密検査を行った。
そして、異常がなかったため退院。
歩夢はウツロイドの毒の影響がないかなどを詳しく調べたため……さらに1週間長く入院していたけど……全く問題がなかったということで、昨日退院になった。
ただ……しずくちゃんはまだ入院中だ。
侑「しずくちゃん、元気だった?」
歩夢「うん。少しずつウルトラビースト症もよくなるだろうって」
侑「そっか……よかった……」
しずくちゃんは……フェローチェから受けたウルトラビースト症による後遺症が少し残っていた。
ただ、本人の意思の強さで、ほとんど克服しかけていたらしく……さらに、果林さんがフェローチェとフェローチェの知識を提供したことによって、快復も十分に見込めるとのことらしかった。
侑「……さて……今日はどうする……?」
歩夢「うーん……せっかくだし、9番道路の方にお散歩に行かない? 太陽の花畑に行きたいな♪」
侑「ふふ、わかった」
歩夢「じゃあ、私準備するから、侑ちゃんも朝ごはん食べたら来てね♪」
侑「了解」
歩夢がパタパタと部屋に戻っていく。
侑「……あ」
リナ『どうかしたの?』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「イーブイ……歩夢が連れてっちゃった……」
リナ『……相変わらずどっちが“おや”なんだか……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「ホントにね……。……んー……」
私はベランダで軽く伸びをする。
空を見上げると──
侑「……今日も平和だね」
リナ『うん』 || ╹ ◡ ╹ ||
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