735: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 00:21:32.10 ID:jK0Y5xHa0
■Intermission👏
愛「…………」
ウルトラスペースの中を、アーゴヨンがアタシの身体を掴んだまま、3匹の伝説のポケモンたちと一緒に突き進んでいく。
ただ──ここウルトラスペースの景色は……何度見ても、あの日のことを思い出す。
りなりーを失った……あの日のことを──
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──
愛「りなりーっ!!!! りなりーっ!!!!!」
ただ、通信先に向かって、りなりーの名前を叫ぶ。
璃奈『────あ……さん』
「ニャァァ〜…」
ノイズだらけの音声が聞こえてくる。
愛「りなりー……っ!!」
「ニャァ〜…」
璃奈『……もし……──……生まれ──われるなら……』
愛「だ、めだよ……りな、りー……」
「ニャァァ〜…」
璃奈『──……次──世界中……うぅん、宇宙中のみん──と……繋がりたいな……っ』
その言葉の直後──シップを強烈な揺れが襲い、アタシとニャスパーは壁に叩きつけられる。
愛「ぐ…………!」
「ウニャァァァ〜…!!」
──しばらく揺れが続いた。立ち上がることもままならず、ニャスパーを抱きしめる。
愛「…………っ……」
「ウニャァ…」
しばらく揺れに耐え……やっと、揺れが収まるの同時に──シュンと音を立てながら、ブリッジから通路への隔壁が開いた。
愛「………………りなりー……」
「ニャァ…」
アタシはよろよろと立ち上がり──後部倉庫へと向かって駆け出す。
きっと……これは、何かの悪い冗談なんだ……。
そんなこと……そんなことあるはずない。……あっていいはずがない。
後部倉庫への道の途中──
「ベベノ…」
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