646: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/07(土) 11:50:01.55 ID:Xct6+7De0
かすみちゃんだった。
侑「何か考えがあるの……?」
かすみ「はい! 要は超速くて超強いウルトラビーストを捕まえれば万事解決です!」
しずく「それが出来たら苦労しないでしょ! 真面目に考えなさい!」
かすみ「いひゃい〜……ほっへひっはららいれ〜……」
かすみちゃんがしずくちゃんにほっぺを引っ張られて悲鳴をあげる。
姫乃「……とりあえず、ここでうんうん唸っていても仕方がないので、ひとまずシップをこちらに持ってきます」
遥「そういうことなら、姫乃さんの手錠……一旦外しますね。いいよね、お姉ちゃん?」
彼方「うん。さすがにこんな状況だし、敵も味方もないからね〜……果林ちゃんのも一旦外してあげるね〜」
姫乃「助かります」
果林「お願い」
姫乃さんたちが、シップの移動へと動き出す中──
侑「うーん……新しいウルトラビーストか……」
私はかすみちゃんの考えは、案外悪くない気はしていた。
今のこっちのカードじゃ、どっちにしろ追い付くことすら難しいというなら……新しい航行方法を得る方がまだ可能性がある気がするし……。
向こうがポケモンの力によって無理を通しているなら、それを覆すにはこっちも無理を通せるだけのポケモンの力が必要なんじゃないかな……。
そのときふと──
「────」
侑「コスモウム……?」
彼方さんのコスモウムが、私の前に舞い降りてきた。
……確かに修行中にそこそこ仲が良くなったポケモンではあるけど……。
侑「そういえば、コスモウムもウルトラビーストなんだっけ……」
「────」
まあ……あまりに遅すぎて、追い付くとかそういう次元じゃないんだけど。
歩夢「侑ちゃん……何か思いついた……?」
侑「うぅん……全然……。……歩夢は?」
歩夢「私も……なかなかいい案が思い浮かばない状態……」
侑「だよね……」
「────」
二人で悩んでいた、そのとき──唐突に歩夢の胸元が輝きだした。
歩夢「えっ!? 何……!?」
歩夢が驚きの声をあげると同時に──
「──ピュィッ!!!!」
歩夢「……! コスモッグ……! ずっと私の服の中に居たの……?」
コスモッグが飛び出し、光り輝いていた。その光は──今までにも、何度か見たことのある光だった。
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