596: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/04(水) 13:18:59.20 ID:2N444K9g0
侑「イーブイ!! “びりびりエレキ”!!」
「ブーーーイィッ!!!」
「フェロッ…!!」
しかし、またしてもフェローチェはヒット&アウェイで攻撃を回避する。
侑「防げても攻撃が当てられない……っ」
純粋なスピードでは、メガライボルトよりもフェローチェの方が速いかもしれない。
どうにか防御で凌いで、攻撃をヒットさせたいんだけど……!
黒い盾を傍らに浮遊させながら、ライボルトが“りゅうせいぐん”の降りしきるフィールドを走り回る。
歩夢「……その黒い盾……もしかして、砂鉄……?」
リナ『歩夢さん、正解! よく気付いたね!』 || > ◡ < ||
歩夢「なんか、この黒い盾……近くにいると肌がピリピリするから……電磁力か何かで操ってるのかなって思って……」
侑「ほ、ホントによく気付いたね……」
そう、彼方さんと一緒に考えたこの黒い盾の正体は──砂鉄だ。
周囲のフィールドから砂鉄を集め、メガライボルトの超高出力の電磁力で制御、超圧縮し、頑強な壁を生成している。
メガバンギラスの起こす“すなあらし”のお陰で砂鉄の回収効率もかなりのものになっていて、意図せずこちらにとって好都合な環境になっている。
侑「ただ、でんきエネルギーのほとんどを防御に回しちゃうから、攻撃の出力が落ちちゃうんだ」
リナ『攻防両立とはなかなかいかない……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「フェローチェは防御力が低いウルトラビーストらしいから……攻撃を当てさえすれば、ダメージにはなると思うんだけど……!」
一旦距離を取って、態勢を立て直そうとした、そのとき──急にグラグラと地面が大きく揺れ始め、
「ライボッ…!!!?」
侑「いっ!?」
歩夢「えっ!?」
リナ『わーーーっ!?』 || ? ᆷ ! ||
これ“じならし”……!?
メガバンギラスからの攻撃だと気付いた時には、ライボルトが転倒し、私たちの身体は宙に浮いていた。
しかもライボルトの走行速度が速度だけに、このまま地面に激突したらやばい……!?
侑「“テレキネシス”!?」
「ニャァァッ!!!!」
すぐさま“テレキネシス”で落下による地面への激突は防ぐけど──
リナ『横の勢いが止まらない!?』 || ? ᆷ ! ||
歩夢「きゃぁぁぁぁっ!!?」
私と歩夢はそのまま、岩壁に激突しそうになった瞬間、
「パルトッ!!!」
ジェット機のようなスピードで飛んできたドラパルトが間一髪のところで、私たちを頭で拾い上げるように乗せて救出する。
そして、ライボルトは──
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