593: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/04(水) 13:16:41.46 ID:2N444K9g0
彼方「真っすぐ拳をぶつけて相殺するより、上から叩いて攻撃を逸らす方が、少ないパワーで相手の攻撃を無力化できるよね?」
侑「はい」
彼方「じゃあ、これが炎だったらどうする〜?」
侑「えっと、水で消火するとか……?」
彼方「うんうん。他には岩で火を遮ったり、風で進路を逸らしたり。攻撃を無力化する方法って実はいろいろあるんだ。これをいかに無駄なく、瞬時に選べるか……それがいなしの技術ってわけ。それを侑ちゃんには習得して欲しいってわけだよ〜」
侑「なるほど」
どうやら私の長所は、相手の攻撃を防ぐ手段があってこそ真価を発揮するという話のようだ。
そんな中、ずっと話を黙って見ていたリナちゃんが、
リナ『でも、常に全部の攻撃をいなすのって難しくない?』 || ╹ᇫ╹ ||
そんな疑問を彼方さんにぶつける。
彼方「そうだね〜。いなしが得意な人でも、全ての攻撃をいなすのは難しい。特に相手が速い場合や攻撃範囲が広い場合は、ほぼ無理かも。だから、いなしだけじゃなくて、どこかで防御も必要ってこと」
リナ『なるほど』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「でも、私のポケモンじゃ、防御手段が……」
彼方「ふっふっふ……そこで彼方ちゃんの出番なわけですよ〜」
リナ『どういうこと?』 || ? ᇫ ? ||
彼方「何を隠そう、彼方ちゃんは防御戦術の達人なのだ〜。だから、これから侑ちゃんに新しい防御手段を授けよう〜」
侑「お、お願いします……!」
──
────
──────
黒い盾はフェローチェの蹴撃を弾く。
「フェロ…!!!」
着地し、一旦距離を取ろうとするフェローチェに向かって、
侑「“でんげきは”!!」
「ライボッ!!!」
高速で広がる電撃で攻撃する。
果林「フェローチェ!!」
「フェロッ……!!!!」
果林さんの呼び掛けと共に──フェローチェが一瞬で、果林さんの傍まで離脱する。
リナ『本来“でんげきは”は必中クラスになるはずの高速技なのに……』 || > _ <𝅝||
侑「相手がそれだけ速いんだ……そこは割り切ろう」
「ライボ…!!!」
それよりも──ちゃんと実戦で成功した。
この黒い盾が、彼方さんと編み出した、私の防御手段の切り札だ……!
果林「一体どうやってるのかしら──ね!!」
「フェローーーッ!!!!!」
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