591: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/04(水) 13:15:05.87 ID:2N444K9g0
「メシヤーーーーッ!!!!」
もう1匹のドラメシヤはグンと軌道を変え、サザンドラに向かって突っ込んでいく。
が、
果林「“りゅうのはどう”!!」
「サザンドーーーラッ!!!!!」
「メ、メシヤーーーーッ!!!!!?」
そちらは攻撃失敗。迎撃されて、吹っ飛んできたドラメシヤをボールに戻し、他のドラメシヤをボールから出してドラパルトに装填する。
果林「……読まれた……?」
果林さんは戦闘不能になったファイアローに向かってボールを投げ、控えに戻しながら、怪訝な顔をする。
──包囲を優先する動きからして、サザンドラを見た瞬間、ファイアローは背後に回してくると思った。
果林「……ふふ、そういうこと……」
果林さんが含むように笑う。
果林「侑、貴方──ずっと、私の出方を伺ってたのね……」
侑「…………」
果林「考えてみれば当然よね……。意識を失った歩夢を助け出したとしても……フェローチェの速度からは逃げられないものね」
そう、そもそもフェローチェの速度からは、まともに逃げる術がない。
だからこの戦いは元から、最低限フェローチェは倒さないといけない戦いだった。
果林「わざわざこの決戦の地まで来たのに……弱すぎると思ったのよ」
侑「果林さんが戦闘中に意識してることは──包囲、行動阻害、死角からの攻撃ですよね」
そして、果林さんもフェローチェが居れば、最悪歩夢を奪われても打開出来ると考えていたということ。
私たちにとって、今一番まずいシチュエーションは──フェローチェに追跡されながら、他の手持ちに包囲され、一網打尽にされることだった。
だから、とにかくフェローチェを出してくるタイミングに注意しながら、果林さんが戦闘をどう組み立てるのかを伺っていたというわけだ。
果林「観察タイプのトレーナー……嫌な相手ね。なら、ここからは──観察させずに倒さないとね」
──腹を決める。
ここからが本番だ。
侑「ライボルト!! メガシンカ!!」
「──ライボッ!!!」
ボールから出したライボルトが光に包まれると同時に──
果林「“とびひざげり”!!」
「──フェロ…ッ!!!!」
一瞬で目の前に現れたフェローチェの膝を、
侑「ライボルト!!」
「ライボォッ!!!!」
ライボルトの目の前に黒い壁のようなものが飛び出して、攻撃を防いだ。
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