573: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:56:15.60 ID:Sh64zN700
愛「……や、カリン。来ると思ってたよ」
愛は随分と余裕そうな表情をしていた。
果林「もっと落ち込んでると思ってたわ……」
愛「アタシもカリンはもっと落ち込んでると思ってた。……聞いたよ、カナちゃんの乗ったシップ……カリンが撃墜したんだってね」
果林「…………」
私は愛の首にチョーカーを着ける。
果林「……愛……私に協力しなさい……」
愛「…………ああ、これが首輪ってわけか。逆らったときは電撃? それとも、首でも飛ぶ?」
果林「電撃よ……。死なれたら困るわ……貴方には、やってもらわないといけないことがたくさんあるからね……」
愛「アタシがこんなおもちゃで言うこと聞くと思ってんの?」
私は、手に持ったリモコンのスイッチを入れる。
愛「っ゛、ぁ゛!!?」
愛に着けた首輪に電流が流れ、愛を痺れさせる。
果林「……もう一度言うわ、愛。私に協力しなさい……」
愛「……っ゛……。……まあまあ、カリン……そう、焦んないでよ……」
果林「…………」
愛「……言うこと聞くつもりはないんだけどさ……協力はしてやってもいいよ……」
果林「……は?」
愛「……その代わり……カリンもアタシに協力してよ……」
果林「……この状況で交渉しようって言うの?」
愛「どっちにしろ、アタシの頭が必要なんでしょ? いーよ、アタシの頭脳でよければ貸してあげるよ。ただ──アタシにもやりたいことが出来たから、それはやらせてもらう」
果林「…………」
愛「どーせこのおもちゃに発信機も付いてんでしょ? カリンの監視範囲内でアタシはアタシのやりたいことをやる。アタシはカリンの求める知恵と技術を提供する。それでお互いWin-Winっしょ?」
果林「……わかったわ」
愛「交渉成立だね〜♪ これからはカリンの駒として、せっせと働いてあげるよ」
果林「……信用してるわ、愛」
愛「へいへい、任せろ〜」
愛は何やら企んでいるようだけど……私の目的を邪魔するつもりがないならいい。
私は愛と協定を結んだ。
👠 👠 👠
──私たちのチームは、璃奈ちゃんと彼方がいなくなり、愛が事実上の除名。副隊長候補だった遥ちゃんも居なくなったため……新しく入る姫乃という女の子を“MOON”に据え、二人──プラス愛──で動かすことになった。
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