541: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 01:05:23.49 ID:Sh64zN700
その衝撃を受けハガネールが白目を向いたまま──ダイヤに向かって、猛スピードで倒れ込んできた。
ハガネールの巨体はダイヤを巻き込み、その重量で大地を割り砕く。
果南「ダイヤッ!!?」
鞠莉「ダイヤッ!!!」
果南がダイヤに向かって駆けだす。
ダイヤは──
ダイヤ「…………」
押しつぶされこそしなかったものの、ハガネールが割り砕いた大地に巻き込まれ──全身のあちこちから出血しながら、気を失っていた。
愛「重量級のポケモンを使うと、こういうリスクがあるんだよねー」
果南「ダイヤッ……!!!」
果南がダイヤを瓦礫の中から救出しようとした瞬間──
愛「“ハイパーボイス”!!」
「リシャァァァァァーーーーンッ!!!!!」
鞠莉「果南っ!! 避けてっ!?」
駆け寄る果南に向かって、“ハイパーボイス”が迫る。
果南「“アクアテール”!!」
「ギシャァァァァッ!!!!」
それに対抗するように、ギャラドスが尻尾を音を超える速度で縦薙ぎにし──音波攻撃自体を吹き飛ばす。
愛「うぉっ!? マジ!?」
愛もさすがにそんな方法で“ハイパーボイス”を防がれると思っていなかったのか、驚きの声をあげる。
果南「ダイヤ……!!」
ギャラドスが攻撃を防ぎ、その間に果南がダイヤを瓦礫の中から抱き上げる。
ダイヤ「……か、な……ん…………さ……」
果南「喋らなくていい……! とにかく治療を──」
「──ギシャァァァッ!!!?」
果南「!?」
ギャラドスの鳴き声に驚き果南が視線をギャラドスに戻すと──ギャラドスの首に、ルリリの伸ばした尻尾が巻き付いていた。
愛「……よそ見してるなんて余裕だね〜」
「ルリッ」
その巻き付けた尻尾を戻す勢いに引っ張られるように愛がギャラドスの頭部に向かって飛び出し──
愛「リーシャン、行くよ!」
「リシャァンッ」
左手に持ったリーシャンが発生させた力場を、まるで拳のようにして──
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