侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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520: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:52:07.91 ID:VUrl28Mg0

今しがた影に飛び込んだ場所──即ちルカリオが骨を突き立てた地面が、ジュウウッと音を立て始める。

それと同時に、骨がグラリと揺れる。


 「グゥオッ…!!?」

千歌「溶けてる……!? “ヘドロばくだん”だ……!! ルカリオ、離脱!!」

 「グゥォッ!!!」


ルカリオが“しんそく”で飛び出しながら、地上に向かってジャンプする中、地面がドロドロに溶け始め、そこからゲンガーが顔を出す。

相手が空中にいる間がねらい目……!!


せつ菜「“シャドーボール”!!」
 「ゲンガァァァァッ!!!!!」


ゲンガーの口から特大の“シャドーボール”が放たれる。


せつ菜「落ちながらで受け切れますか!!」


“はっけい”で対抗してくると思ったが──何故かルカリオの落下が急に止まり、


せつ菜「……え!?」


軌道を読み違えて外れた“シャドーボール”が、そのまま明後日の方向に飛んでいく。

よく見たら、ルカリオの足元が、わずかにスパークしているのがわかった。


せつ菜「まさか、“でんじふゆう”!?」

千歌「“ラスターカノン”!!」

 「グゥゥゥォォォッ!!!!!!」


集束した光線が空中に浮いたルカリオから発射される。


せつ菜「く……!? “シャドーボール”!!」
 「ゲンガァァァァ!!!!」


“ラスターカノン”に向かって、再度“シャドーボール”を発射するが──

特性“てきおうりょく”で強化された“ラスターカノン”は“シャドーボール”を貫いて、ゲンガーに直撃する。


 「ゲ、ゲンガァァッ!!!!」
せつ菜「ゲンガー……!?」

千歌「さぁ、ガンガン行くよー!!」

 「グゥオッ!!!」


ルカリオが再び“ラスターカノン”の態勢に入るが──


 「ゲンガ…!!!」


ゲンガーが空にいるルカリオに向かって手をかざすと──急に集束していた光が弱まり、消滅する。


千歌「ふ、不発……!? しまった、“かなしばり”……!?」


一瞬で正解にたどり着くのはさすがです……!



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