502: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 02:32:28.29 ID:VUrl28Mg0
■Intermission✨
──やぶれた世界にて、ゲートの維持を続けていると……。
果南「真姫さん、こっちだよ」
真姫「……やぶれた世界……初めて来たけど、想像以上におかしな場所ね……」
真姫さんを先頭にした5〜6人ほどの集団を、果南がこのゲートまで案内してくる。
鞠莉「チャオ〜真姫さん」
ダイヤ「こんな状態のままで、恐縮ですが……」
わたしたちは、珠経由でディアルガとパルキアに指示を送りながら、挨拶をする。
彼女の後ろには、数人のリーグ職員と……四十代前半くらいの夫婦の姿があった。
鞠莉「そちらの人たちが事前に聞いていた……」
真姫「ええ、そうよ」
事前に聞いていた──ゲート先に通すことになっている人たちだ。
わたしが軽く会釈すると、ご主人は会釈を返し、奥様は深々と頭を下げてくれた。
真姫「鞠莉、ダイヤ、果南。ゲートの維持、お願いね」
ダイヤ「はい、お任せください」
鞠莉「みんなが帰ってくるまで維持するのが、わたしたちの役目だからね♪」
果南「何かあったときは私が対処するから、こっちは任せて」
真姫「ありがとう。それじゃ、今からこのゲートを潜って……世界を移動する。貴方たちは絶対に私たちから離れないようにして。その代わり、貴方たちの身の安全を最優先に守ることを、私含め、ポケモンリーグが全面的に保障するわ」
真姫さんが夫婦に向かってそう伝えると──彼らはその言葉に頷く。
真姫「行きましょう……!」
そして真姫さんたちは、ゲートを潜り──侑たちの向かった世界へと、飛んでいった。
ダイヤ「うまく……行けばいいのですが……」
鞠莉「こればっかりは、わたしたちにはどうすることも出来ないからね……」
果南「とにかく今は私たちに出来ることをしよう」
3人で頷き合う。
果南「って、言っても……この感じだと私の役割はあんまりなさそうだけどね〜」
確かに果南の言うとおり、ダイヤもわたしも、ディアルガとパルキアのコントロールが大分安定している。
このまま何事もなければ、ゲート維持自体は問題なく最後までこなせそうだ──と思った、まさにそのときだった。
「──よっと……なーるほどねー。ここ、やぶれた世界ってやつだよね。こーゆーカラクリだったのかー」
──人影がゲートから、こちらの世界に躍り出てきた。
一瞬、今入っていった真姫さんたちが、何かの事情ですぐに引き返してきたのかと思ったけど──
その人物の容姿は──明るい金髪をポニーテールに結った少女の姿をしていた。それはまさに……数日前、会議で確認した姿そのもので、
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