487: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/01(日) 12:08:31.37 ID:w+jDVHjQ0
そして、そのポケモンの体が──青白くスパークしながら、帯電を始める。
でも、かすみんたちは今……崩れる岩から逃れるために──空中に跳んでいた。
しずく「空中じゃ逃げ場が……!?」
かすみ「ジュカインッ!! 尻尾立てて!!」
「カインッ!!!」
せつ菜「“かみなり”!!」
「──ジジジ」
直後、カッと周囲が青白い閃光に照らされ──ピシャーーーーーンッ!! と轟音を立てながら空気を震わせる。
“かみなり”というよりも──もはや青白い光の柱のような雷撃を、メガジュカインの特性“ひらいしん”で受け止めます……が、
かすみ「威力が……強すぎる……っ!」
以前見た、侑先輩のメガライボルトの“かみなり”を彷彿とさせる──いや、もしかしたらそれ以上かもしれない電撃は、ジュカインの尻尾に吸収しきれず、バチバチと周囲に爆ぜ散っている。
しずく「地面にいないから、電気を逃がしきれてないんだよ……!」
かすみ「わかってるっ! “やどりぎのタネ”!!」
「カインッ!!!」
ジュカインが地面に向かって、“やどりぎのタネ”を吐き出し──
かすみ「とりゃぁっ!!!」
電撃が爆ぜる中、ジュカインの背中のタネに手を伸ばしてもぎ取る。
そのとき──バチンッ!!
かすみ「っ゛……!?」
爆ぜた“スパーク”が指先に当たり──全身が痺れて動けなくなる。
──感電した。
気付いたときには、かすみんの身体はフラりと落下を始める。
しずく「かすみさんっ!!」
落ちそうになったかすみんの腕をしず子が掴み、
しずく「ロズレイド!! “アロマセラピー”!!」
「──ロズレイドッ!!!」
心地の良い香りと共に、身体の痺れが和らぐ。
かすみ「っ……!! しず子、ありがと……っ!!」
お礼を言いながら、真下に向かって、タネをぶん投げる。
すでに地面で成長を始め、ツタを伸ばし始めている“やどりぎのタネ”の横に、ジュカインの背中のタネが落ちてきて弾けると──
ツタは一気に成長し──太い樹となって、ジュカインの足元まで伸びてくる。
「カインッ!!!」
──その樹木に着地すると同時に、ジュカインの尻尾で吸いきれずに爆ぜていた電撃は、樹を通って、地面へと逃げていく。
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