479: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/01(日) 03:19:39.68 ID:w+jDVHjQ0
■Intermission☀
──音ノ木上空。
穂乃果「……うーん」
私はリザードンの背の上で、腕を組んで首を傾げる。
穂乃果「……ウルトラビーストの出現率は日に日に上昇してるし……野生のポケモンがウルトラビーストに襲われる件数も増えてるんだよね……」
相談役から貰ったデータを見ながら呟く。
正直、こういうデータを見る、とかは苦手なんだけど……それにしたって、少し妙だなと思ってしまう。
穂乃果「これは、地方の危機に含まれないってこと……? 龍の咆哮すらないなんて……」
もちろん龍の咆哮は、メテノの墜落の方じゃなくて、本物の方のこと。
確かに、グレイブ団事変のときに比べると、目に見えて危機に思えないのはわかるけど……向こうだって、目で見て判断しているわけじゃないはずなのに……。
穂乃果「うーん……」
「──何を唸っているのですか」
穂乃果「……!」
声がして、振り向くと、
海未「ずっと、ここに居るんですね」
海未ちゃんがカモネギに掴まって飛んでいた。
穂乃果「なんだ、海未ちゃんか……」
海未「なんだとはなんですか……。……作戦が始まったことだけ伝えようと思って」
穂乃果「……! わかった」
海未「場所はわかりますか?」
穂乃果「15番水道にある幽霊船だよね。相談役から聞いてる」
海未「なら、よかった。可能であれば……助力を頂けるとありがたいです」
穂乃果「わかった」
海未「よろしくお願いします」
それだけ言うと海未ちゃんは私に背を向ける。
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